◎手裏剣稽古法

 手裏剣と云うと十字型や星形のモノを一番に想起する。これらは、子供でも容易に使用出来る程、扱いが易しい。
 一方、棒手裏剣はかなりの修練を積まないと使用出来ない。棒手裏剣が自由に扱えるようになると、ペンや五寸釘等の身近にある棒状のものも即興の棒手裏剣として代用出来る。

 中国の暗器(隠し武器)に単筒袖箭と梅花袖箭がある。これは、筒に入れた状態から棒手裏剣を投げるもの。(単筒袖箭には一本の手裏剣、梅花袖箭には複数の手裏剣が収納されている)
 筒を補助具として使えば、棒手裏剣も比較的容易に投げることが出来る。手裏剣術の初歩段階で筒を用いることは、効率的な上達手段であると思う。