①中世ヨーロッパの武術絵伝書には、変な武器がしばしば登場する。例えば「大鎌」。

 大鎌の柄には二本の短い枝が付いており、この短い枝を握って大鎌を操作する作りになっている。このような作りでは、どんな器用な人でも自由な操作が難しいのではないか?武器としての利点がどこにあるのか、理解に苦しむ。

②大鎌とは反対に、盾の操法には得心する。

 盾は、本来、敵の剣の攻撃から身を護るための「防御用」の武具だが、敵と接近した際に首の急所に打ち込む武器としても使用できる。

 武器は単純な作りのものほど(例えば「棒」など)、操作性に優れている。複雑な形状の武器ほど操作性が狭くなる。