◎刀剣取り

 日本武術の演武会では、素手で敵の武器を奪う技をよく目にする。この様な高度な技は滅多に成功するものではない。
 武器を持った相手を素手で制することは、非常に困難・・・と云うより「無謀」。

 中世西欧武術絵伝書に於いては、双方剣を持った状態から「刀剣取り」をする様子が描かれている。
 西洋のロングソードと日本刀は形状や操法が異なる為、そのまま遣うことは出来ないが、参考にはなると思う。

<上図>

 敵の腕と剣の柄の部分を、己の腕と剣の柄を絡め、敵の剣を引き抜く。

<下図>

 敵の剣と己の剣を交差させた状態で180度回転させ、敵を転倒させる。(双方、相手の剣を掴んだままの状態)