【006】弥生時代の人骨(220516)

 弥生時代の人骨をみると、背後から武器で襲われて死傷した例が多いそうだ。
 当時の武術は狩猟の延長線上にあったのだろう。「風下から動物の背後に忍び寄って襲う」「集団で獲物を襲う」といった狩猟のテクニックを、人に対しても用いていた。
 「背後から襲われる」等の危険から身を護る術が工夫され、最後に、真向勝負で敵を倒す技が工夫されて「武術」が完成したのだろうか。

 狩猟(攻撃)→護身術(防御)→武術(防御+攻撃)、と云う発達段階を経て武術が完成したのだとすると、現在でも狩猟生活の段階にある人たちの武術は、背後から敵を襲う「暗殺術」が主流なのかも知れない。