◎重いものを軽く扱う

 大きな体躯の敵を倒すには力学的な工夫が必要である。同様に、ヒトの身体を担ぎ上げて運ぶ為には、大きな筋力が必要だが、「力学的な工夫」をすれば、楽に身体を担ぎ上げて運ぶことが出来るようだ。

 消防士が人命救助に使う「ファイヤーマンズ・キャリー」と云う方法がある(意識を失って倒れている人を持ち上げ、担ぎ上げるまでには、いくつかのステップがある)。これはレスリングの投げ技にも応用されている。

 人命救助の現場では、これ以外にも負傷者を搬送する技が工夫されている。

 「重いものを軽く扱う」スキルは、武術には必須。