◎止血法

◎出血性ショック

○体内の血液量の20%(体重60キロの成人だと約1リットル)を急速に失うと出血性ショックを起こす。

○30%の血液を失うと生命の危険が大きくなる。

○出血性ショックの症状

・目がうつろとなり、顔の表情がなくなる
・呼吸が不規則となり、浅く速くなる
・脈拍が速くなり、弱くなる
・動きが緩慢になる
・口が渇く
・顔面蒼白
・吐き気
・体温の低下

◎出血の種類

○動脈性出血

・真っ赤な血が脈打つ様に吹き出す。
・緊急に手当を要する。

○静脈性出血

赤黒い血が湧き出る様に持続的に出る。

○毛細血管系出血

傷口から滲み出る様な出血。

◎圧迫法による止血点の位置

○顔の目より下の出血

 下顎の骨に沿って指を動かして行くと、小さな凹みが有る。その凹みが止血点。

○肩や上腕の出血

 一番目の肋骨を押さえ込む。又は、鎖骨を前に押し上げる様にする。

○上腕と肘の間の出血

 腋の下に近い部分を押さえるか、又は、肩と肘の真ん中辺りを押さえる。血管を骨に押しつける様な気持ちで押さえると良い。

○手の出血

 手首(脈を診る所)を押さえる。腕を上げれば早く止血する。

○腿の出血

 大腿の付け根(鼠けい部)の真ん中を押さえる。

○足の出血

 足首を押さえる。足を上げれば早く止血する。

○こめかみや頭皮の出血

 耳の前を押さえる。

○首の出血

 傷の下側を押さえる。前は、首の筋肉の突起した所を内側に向かって押し、ゆっくりと戻す。後ろは、首の脇の動脈を背骨に対して押さえ込む様に圧迫する。但し、左右を一度に押さえると危険。

○前腕の出血

 肘間接の内側の血管の辺りを押さえる。

○指の出血
 出血している指の付け根を押さえる。

○足の出血

 一方の手で拳をつくり、もう一方の手でその拳を押さえ込む。体の重さを乗せて強い力で圧迫する。

○膝と足の間の出血

膝を押さえる。