◎『即時自在 災難前知術』に記された事例



①明治三十九年十二月、著者の安藤(当時十七歳)が三脈法を修得して約半年後、初めて脈に乱れを感知した。
 果たして、どんな厄災に襲われるのかヤキモキしていると、午前十時頃、自邸内醤油醸造倉庫から雇人の過失による出火があった。

「家屋消失の損害よりも、三脈法の効力を実証出来た喜びの方が大きかった」と本には記されている。

②ある男が、夜中に脈の変調を感知したので、そのまま妻と共に起きて、信仰している弘法大師に無事を祈願した。
 夜明け近くに、再度、脈を診ると平常に復していたので安心するが、後で、裏の物置の戸を確認すると、盗賊が忍び込もうとした形跡が見付かる。
 忍び込もうとした盗賊が途中で諦めて帰ったのは、夜中に夫婦の読経の声が聞こえたからである。

③災難回避の実例

・戦時中(日清戦争)、三脈が乱れたので、部隊の進軍予定の方面に斥候を派遣して様子を探らせると、敵の伏兵が潜んでいることが分かり、引き返す事で危険を回避する事が出来た。

・乗船前に三脈の乱れを感知した為、搭乗予定の船とは別の船に乗船。後に、当初搭乗する予定だった船が事故を起こした事を知る。

・遠出をしようと思ったが、三脈が乱れたので、脈が整う翌日まで出発を延期した。予定通り出発していたら死傷者の出たトンネル崩落事故に遭遇していた可能性があった。

④第三者の脈を診て危険を回避した実例

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⑤三脈法の結果を無視して事故に遭遇した実例

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