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作業のスピードアップに役立つ速読術

退職後の起業と認知症予防に役立てようと速読術と記憶術に注目。速読には視力回復効果、記憶術には認知症予防の効果がありそうだと、体験した訓練を報告します。

速読は、読む速度が早いということだから、どうやったら早く読めるか
と考えるのが普通ですよね。

 

でも、読むんじゃないんです。

 


もちろん最後の段階ではは内容も理解しながら早く読むのですが、
始めのうちは読むんじゃないんです。

 

え?

 

ですよね。

 

 

では、「読む」ではなくて「何?」

 

 

それは・・・「見る」です!

 

 

 

なぜ見るから始めるかというわけは、さまざまな実験の結果の末に
たどりつきました。

 

 

 

速読効果が最も早く表れたのが「見る」ことから始めた実験だったから、
というわけ。

 

 

簡単に説明しますね。

 

ここ、大切なので。

 


ヒトの脳の中で行われている情報の処理機能には、伝達、統合、整理、
認知、記憶などなどさまざまあるわけです。

 

で、思考、理解、記憶、感性、反射などの機能には外部からの

 

刺激、特に視覚から入ってくる情報に順応するという特性がある

のだそうです。

 

これは「脳の可塑性」というそうです。

 

 

しかもヒトの五感機能、視覚、聴覚、嗅覚・・のうち情報収集の

 

83%は視覚が担っているので、「見る」に注目せざるを得ない

というわけで。


そこで、
まず、目で「見る」機能を高めてしまえ!となって、
次に、他の機能(思考、理解、記憶、感性、反射)が「見る」機能に
追いつこうとする特性を利用しようというわけです。

 

ということで、

 

速読は始めに「見る」の能力を上げ、次に思考、理解、記憶などの

能力もつられて上げさせる、ということになります。


見る能力を上げるにも重要な注意点があるのですが、
能力アップの訓練方法と一緒に、また書きます。

 

 

起業に役立つ速読術
お約束の速読訓練を再現中継しています。


今日は、速読のトレーニングをどんな所でやっているのか
興味を持っている人もいると思いますので、ちょっと
紹介してみます。


それほど大げさなものではないので、がっかりさせてしまう
かもしれません(笑)


速読の訓練は、普通はPCの前に座って行いますが、
昨日の記事のように、書店での立ち読みでもできます。
(本屋さんの迷惑になるような読み方は遠慮しましょうね)

私の短い経験と実験によると、
速読トレーニングは時間と場所を問わない、と思った方が
上達が早いことがわかりました。


通常はPCの前ですね。

自宅のPCがよいのは、眼筋の柔軟性、強化の訓練が自由にできること
でしょうね。

前にも書きましたが、眼筋を鍛えるために家じゅうのあちこちに
貼ってあるマークを素早くキョロキョロできますから。

この訓練は事情を知らない人が見るとちょっと・・・(笑)
外ではやりにくいです。


これ以外の訓練は本当に、いつでも、どこでもできます。

$起業に役立つ速読術-読書・場所


私の場合、いろいろと試しています。

電車での移動中はもちろんは、レストランでの待ち時間、図書館、
書店、自宅でできる隙間の時間、新聞や雑誌のテスト読み・・・

30分単位の時間があればそれこそ恰好の1冊読破テストです。

ワクワクしますよ!

速読訓練はいつでも、どこでも、できます。


そして大切なこととして、毎日少しでも練習することが肝心です。

新聞も読まないということはないですしね。
最近は情報はネットからという人も増えているようですが、
新聞の定期購読は速読トレーニングには絶好の材料です。


人との打ち合わせが続いて、どうしても時間がとれない時でも、
眼筋の訓練だけは欠かしません。

視力回復にも効果があるとあってはやめられません。


速読はスポーツだと書いたことがありますが、
スポーツの練習のように速読も毎日の練習が欠かせないと
いうことです。

起業に役立つ速読術
お約束の速読訓練を再現中継しています。


本屋さん、ごめんなさい。
立ち読みで1冊読み終えてしまいました。

起業に役立つ速読術-立ち読みa


私は本が好きなので、神田にもよくでかけますが、
ウィークデーなどは人も少なくゆっくり回ることができて
楽しい時を過ごせます。

先日もいつものように同じルートで書店めぐりをしたのですが、
速読を学んでいることをふっと思い出しました。

好奇心もあって、試しにかんたんな実用本をどのくらいの
スピードで読めるか実験してみようという気持ちが起こりました。

テストに選んだのは物語風の自己啓発本で、文字も比較的大きな
本です。

書店での立ち読みを速読で試すというのは初めてのことなどで、
ちょっと眼筋をトレーニングして開始です。

読み始めは店員さんが気になりましたが、大手の書店なので
それほどでもなく、やがてブロックをとらえる幅が大きくなって、
眼の動きが早まってくると、ページをめくる作業の調子が
一定してきました。

14分でした。

上級者ならもっと早いのでしょうが、
気になる箇所を、スピードを落として読んだので、
まあこんなものかという感想です。


このようにして、内容を理解しながら速読すると、
購入して何度も読みたくなる本なのか、購入するほどでもない本なのかが
判断できる利点がありますね。



速読が当たり前になって、書店で私のような読み方をする人が
増えると、書店では防衛策が必要になる時代が来るかもしれませんね。

書籍の内容にかかわらずすべてビニ本になってしまうかも。


でも、ですね。
世界は広いです。

立ち読みをする人のために、疲れるだろうと椅子を用意している
書店がある国もあるんです!

$起業に役立つ速読術-立ち読みb


ちなみに、私はこの本は購入しました。
ためになる本で、手に取ってよかったと思います。

家でゆっくり読みたい内容の本でした。

速読術を手に入れると、内容がわからなくて買おうか買うまいか
迷うことがなくなるということがわかりました。

ありがたいことです(笑)

起業に役立つ速読術
お約束の速読訓練を再現中継しています。




では、本日も速読について始めましょう。
まず、前2回のまとめをしておきます。

内容の理解を落とさず、読むスピードを上げる方法です。

分からない単語や文章が出てきた時はどうなるか。
分からないものは、速読でも分かりません。
ゆっくり読んでも理解できない哲学書は、早く読んでも理解できません。

短期記憶と長期記憶。
短期記憶が長期記憶に変わるのは、
くりかえしの回数×信号の強さ
による強弱による、ということができます。

速読はくりかえしの回数にかかわって、速く読めれば
何度も何度も繰り返しの回数を増やすことができ、記憶を強くする
条件を有利にすることができます。

それは特に長文の場合に威力を発揮します。

長い経典を記憶する密教の僧侶のことを書いたことがあります。

こちらです



では、速読法を身につけるとどのような読書スタイルに
なるでしょうか。

それは、いつでも早く読むということではありません。
いろいろなスピードを選択して読むことができるようになった
ということです。

たとえば、落ち着いて味わいながら読みたい文芸書もあれば、
実用的なノウハウ本もあります。

その人の、その時の必要性に応じて、ふさわしいスピードを
選んで読むことができるということです。

例えれば、運転免許を取得して、それまでの歩行のみ、
自転車のみという選択幅から、時速80Kmの移動手段も選べる
状態になった、つまり選択手段が増えたことになるようなもの
です。


速読法を身につけていない人は、いつも同じ読み方しか
できませんが、本の種類や、読む場所、読むときの状態によって
さまざまなスピードを選択できるということは、生活の
空き時間の有効利用に絶大な効果を発揮します。

これからの自由時間が増えたことを実感するでしょう。

私のような高年齢の人にとっては、宝物を手に入れたような
気分になります。

ありがたいことです。


では、また明日。

起業に役立つ速読術
お約束の速読訓練を再現中継しています。


速読の技術を会得すると、限られた時間の有効利用が
広がります。

読書時間としてまとまった時間を取ることが当たり前だと
思っていた生活が一変します。

学生なら、勉強時間の短縮につながり、空いた時間をどのように
使うかを想像してみてください。
使い方は自由です。
もう一度復習すれば記憶の定着が強まるし、他の教科もできるし、
散歩やコーヒーブレイクも・・・ワクワクしてきませんか?

社会人なら、目を通しておかなければその先の仕事ができない
情報や、資格試験、昇進試験など知識やデータが必須とされる
ものがあります。

これからも自宅で夜遅くまで勉強しますか?

家庭では家族との時間を大切にしたいですよね。


長文の読み込みや膨大な情報の確認は、速読の技術の
有無によって時間の使い方や、ひいては限られた人生の濃密さに
影響してくると感じます。

多くの人に伝えたいと思いました。

記憶との関連では、特に長文の記憶に速読が強力な
助けになります。


そこで、今日のテーマはお約束の通り、速読と記憶の関係に
ついてです。


$起業に役立つ速読術-明日の記憶a

明日の記憶。
みなさんはこの映画を覚えていますよね。
テレビでも放映されて多くの人が涙したことと思います。

若年性アルツハイマーに罹った主人公の、徐々に進行する
認知障害(記憶障害、見当識障害、学習障害、注意障害、
空間認知機能や問題解決能力の障害など)を映像で見せられ、
怖れとともに改めて主人公を自分に置き換えてみたものでした。

しみじみと記憶について考えた方も多かったでしょう。

記憶って、目に見えないところの問題なので
漠然としていますよね?

$起業に役立つ速読術-記憶と脳

医学的な説明と記憶を記憶術の面から説明すると、広くて深い
理論と実践方法があるので、記憶術を説明する時までおいておきます。

ここでは速読の側面から、速読と記憶がどのように関わっているか
ということを説明しておきます。


短期記憶長期記憶という言葉を聞いたことがあると思います。

明日の試験のためにだけ覚えておく、誰でも経験のある一夜漬け
というのと、半年後の試験のために覚えよう、というのでは
記憶の定着の質が違います。

記憶しておく期間に応じた記憶の仕方があります。

また、長文の記憶と単語や年代、事象など短文の記憶とでも
記憶の仕方を使い分けています。



記憶は、脳内での定着の強さが記憶の強弱の基準になります

では、強弱は何によって分かれてくるのでしょうか?

前にも書いたことがありますが、

記憶の強弱=くりかえしの回数×信号の強さ

と言えます。


くりかえしの回数というのは文字通り、何度も何度も書いて
覚えたとか何度も何度も声に出して覚えたとかいう、あの
「何度も何度も」がそれにあたります。

「何度も何度も」が多ければ多いほど記憶としての定着が
強くなり、その記憶期間も長くなります。



信号の強さというのは、ショックの度合いといえます。

うれしさも悲しさも深ければ深いほど記憶に長く残ります。
「深ければ深いほど」というのが強さの程度になります。




記憶については、さまざまな方法によって正確な記憶定着を
図ろうとしますが、データによると一般には一旦記憶したものも
1時間経過後には50%を忘れてしまうといわれます。

短期記憶が長期記憶に変わるのは、
くりかえしの回数×信号の強さによる強弱による

ということができます。

長文の場合なら速読だけでも記憶定着の量はどんどん
増えてゆきます。
くり返し出来る時間が増えるということですから。


速読はくりかえしの回数にかかわって、速く読めれば
何度も何度も繰り返しの回数を増やすことができ、記憶を強くする
条件を有利にすることができます。

そして、
長文の場合、記憶定着の一つの手段としての「速読」を
例にとると1回の繰り返しごとに記憶定着の量は5~10%増え、
5回繰り返せば、記憶定着の量は25%増えるというデータがあります。


長文を繰り返すのは速読術を身につけている人の方が断然
有利だということがわかりますよね。


速読の早さが増せば増すほど、繰り返しの回数が増えるし
繰り返しの回数が増えれば増えるほど記憶が強く定着することに
なります。
1,000ページどころか、10,000ページでも速読の早さが上がります。
記憶の定着は、その都度確かなものになっていきます。


このように速読は長文の記憶定着に威力を発揮することが
わかります。



今日も長くなってしまいました。

また明日。