速読は、読む速度が早いということだから、どうやったら早く読めるか
と考えるのが普通ですよね。
でも、読むんじゃないんです。
もちろん最後の段階ではは内容も理解しながら早く読むのですが、
始めのうちは読むんじゃないんです。
え?
ですよね。
では、「読む」ではなくて「何?」
それは・・・「見る」です!
なぜ見るから始めるかというわけは、さまざまな実験の結果の末に
たどりつきました。
速読効果が最も早く表れたのが「見る」ことから始めた実験だったから、
というわけ。
簡単に説明しますね。
ここ、大切なので。
ヒトの脳の中で行われている情報の処理機能には、伝達、統合、整理、
認知、記憶などなどさまざまあるわけです。
で、思考、理解、記憶、感性、反射などの機能には外部からの
刺激、特に視覚から入ってくる情報に順応するという特性がある
のだそうです。
これは「脳の可塑性」というそうです。
しかもヒトの五感機能、視覚、聴覚、嗅覚・・のうち情報収集の
83%は視覚が担っているので、「見る」に注目せざるを得ない
というわけで。
そこで、
まず、目で「見る」機能を高めてしまえ!となって、
次に、他の機能(思考、理解、記憶、感性、反射)が「見る」機能に
追いつこうとする特性を利用しようというわけです。
ということで、
速読は始めに「見る」の能力を上げ、次に思考、理解、記憶などの
能力もつられて上げさせる、ということになります。
見る能力を上げるにも重要な注意点があるのですが、
能力アップの訓練方法と一緒に、また書きます。