8月に入って

秋に

新百合ヶ丘のアルテリオ小劇場で上演する

しんゆりシアター『女学者たち』の

打ち合わせが始まった。


『女学者たち』というのは

フランスの国民的劇作家モリエールが

最晩年に書いた喜劇です。



公演準備のホントの初日

第一回目の打ち合わせでは

演出担当である私が

最もたくさん語らなければならない。



「えー。

 今回はメタリックな帆船で

 南洋のニューカレドニア付近を

 目指したいと思います。

 なぜならば‥‥」


という感じで

航海の手段と目的とその理由を

だいたい、説明するのです。


コンセプトはクリアに

でも

舞台美術家の長田佳代子さんや

衣裳プランナーの岩男海史さんの

イメージや表現は縛らないように。


と心がけているのですが。


うまくいってるかな。



しんゆりシアターは

4回目の演出担当なこともあり

プロデューサーやスタッフの皆さんとの

打ち合わせ前後の

雑談の時間もやや濃密になったりもして。


経験を共有しながら重ねられることの

ありがたみを感じたり



『女学者たち』は

簡単に言うと

“女性が学問をするとろくなことにならない”

という物語なので


つまり、ジェンダー不平等な世界が

描かれているわけですが。



これを今、上演するにあたって

“どういう切り口で上演するのか”

方向性について、とても綿密な確認が

必要なのだな。とあらためて実感したり。




作り手にも観客にも

メッセージをクリアに示していく演出を

たくさん考えよう!!!

と、思いました。



『女学者たち』は

✨ザ・喜劇✨だとも思うので

演技の方法論もテンポも

こだわるほど面白くなるんだろうなぁ。



わが魂を

芸術の秋モードにギアチェンジせねば。



真にジェンダーフリーな世界よ来たれ。


そういう願いも込めて

登場人物たちの魂を

自由に羽ばたかせたいものです。