体の端々に
疲れが残っているのが
はっきりと感じられて
もうこれは
こびりついてて取れないんじゃないか。
残念だな、私。

でも、また
出発しなければならない。

今日はプラチナネクスト公演
『近代能楽集』の稽古初日。

出発地、東京の空は快晴☀️

プラチナネクストは
文学座のプラチナクラスの卒業生の方々が
立ち上げている社会人劇団。

今回は三島由紀夫大先生の戯曲
『近代能楽集』に
挑戦しようとしている。

邯鄲、班女、弱法師の3本立て。

また3本立て。



今度は私が1人で3本演出するので
『岸田國士恋愛短編集』よりも
ハードルが高い
って事になるのかもしれない。


でも。
演劇は山登りとは違うんだから。
高すぎる山に挑んでも死にゃしないだろ。

ということで。
優雅に旅を楽もうと思う。


何しろ『近代能楽集』の言葉は
人間の感情の結晶をみるようで
キラキラコロコロ美しい。

大陸の奥地に残された
氷河を見にいくようで
ちょっと楽しみ。

見事な景色を
ちゃんとお客様まで届けられるように
頑張りましょう。


プラチナネクストの皆さんの
演劇に対する熱意と
三島由紀夫の美学と
コロナ禍の現代を
どう結びつけていくか。

そのあたりが私の課題。

さて!
問題を解いていかなければ。


今日は3本通しの読み合わせをした。

稽古場には無駄な緊張感が漂っている。

これこれ。

まずはこの緊張感をどう壊すか。

これが演出家に課される第一の課題。

策は用意してみてありますが、
果たして有効に作用するかな。

本番は7月初旬なので
時間がある。
という事は、まだ失敗が許される。

その辺り、私にとっては
得難い、冒険の機会です。

通った事のない道を通って行くように
演劇の作り方そのものから
模索してみようと企んでおります。


はるかなる頂を目指していざ出発。