独身生活で歳を重ねていくと一般的に親から
「誰かいい人いないのか」
「そろそろ結婚考えたらどうだ」
などの圧力がかかることがあり、それが負担で実家に帰りたくないという人も多いと聞く。
最近では多様性が受け入れられるようになってきたとはいえ、それでも親心としては自分の子どもには家庭をもって幸せになってほしいという気持ちがあるのだろう。
もちろん結婚がすべてじゃないし、逆に不幸になる人もいるという意見があるのもうなづけるし、そう思っている中でかけられる周りの同調圧力にはいやになるものがあるのも理解できる。
ただ、社会で独身はどこか肩身の狭い思いをする瞬間があるのも事実で、どこか問題があるのかとか一人前じゃないとか腫れもののように扱われるときがある。
人は人、自分は自分のスタイルを貫ければ問題ないが、実はわたしは母親からわたしの結婚についての言葉を聞いたことがない。
健康面での心配はしてくれるものの人生においての心配や幸福を願う言葉は言われたことがない。
JWに戻ってくることだけを望んでいるのか、戻ってこないなら幸せになれないと思っているのかはわからない。
このまま老後に突入すれば経済的困窮で生涯働き続け、孤独な独身生活に苦しむことすら全く気にしていない様子である。
自分の子どもなのに、自分が望む形でないと一切受け入れない性格。
時すでに遅しなのだが、わたしは「誰かいい人いないのか」の類のセリフを言ってくれる親がうらやましいと思っている。
普通は20代後半くらいから40代前半くらいまでによく言われるんだろう。それをすぎるとさすがに親もあきらめモードにはいるのが一般的な流れ。
それもそのはずその時期が人生の勝負どきで、外見においても勢いにおいても一番ピークだからである。
もし女性だったら妊娠や出産の適齢期もありよりシビアに人生を選択しないと後々後悔にもつながる気もする。
もちろん男性であっても、若さは重要で中年になってから経済力のない状況なら全く相手にもされなくなりがちである。
わたしは後悔している。
別に結婚がしたいわけじゃないのだが、自然な流れでの結婚を本当はしていたのだろうと思うと、今の自分が不自然に思えてやるせなくなるときがある。
わたしはこれまでに15人以上の女性から好意を告白されたことがある。一般的に多いか少ないかはわからないがJW下の環境でこの経験は承認欲求を満足させるものとなってきた。(証人欲求ではないのはいうまでもない)
この数に日本でのJW女性からのものはゼロという事実は、自分はJWに合ってないと思わざるをえない理由となっていた。
当時はJW現役だったのと同居していた母親の発狂を抑えるために、世人である彼女たちの気持ちに答えられるわけもなく、涙をのむことで幕をおろしていた。
JW内でもちょっと仲良くなる異性がいたら、母親から否定的な言葉を浴びせられて身動きが取れなかったのを覚えている。もしかしたらそれゆえにJW女性からの好意を受け取る機会がなかったのかもしれない。
結果が今にいたる。
何のことはない独身おやじへとなり今もポチポチと文章を打っている。
それでも母親は変わらない。
一生わたしの人生を自分の望む形から解放したくないのだろう。わたしの幸せより自分の幸せを優先する人だ。
そしてそんな環境を壊さずに譲ってる自分が嫌にもなる。だけど、結婚は家族が切り離せない。誰も巻き込みたくないので、自分が我慢すればすべて丸くおさまる。
解放されるときは母親がいなくなるとき、そのときはじめて楽になれるんだろう。おそらくそのとき60歳くらいだろうか、遅すぎる青春である。病院での恋でも始まるんだろうか。
これがわたしの人生で、みっともないつまらん生き方である。
最近若い同僚が近々結婚するという話を聞いていろいろ思うことがあったので、吐き出してみた。
妬んでいるなぁ、若い人たちを。
そんなことすら微塵も感じずに生きていけるのがうらやましい。
本当はそこそこ自分もいい男なのになぁ(心の声)
もし自分が父親になったら、どんな子育てをしていたんだろう。
考えても虚しくなる自問自答。
やめておこう、これ以上惨めになるのは、、、、。