バレエの魅力って、何でしょうか?


脚の高さ?回転の数?


もちろんそれも一つです。


でも本当の醍醐味はそこではありません。

舞台の上で起きていることは


「ただ上手に踊ること」ではなく


すべてが揃うことです。



こちらをご覧ください!



今回の映像のように、


「規律正しさ」「マナリズム」(様式美)

「音楽性」「統一感」「美しさ」


これらが完全に揃った瞬間、クラシックバレエは一気に「芸術」になります。

特に見ていただきたいのは、


女性ダンサーたちの動きです。


走るスピード、歩数、方向転換の角度、すべてが揃っています!凄まじいです!


一人でもズレれば、すぐに崩れる世界。


でも、それが崩れない。これは偶然ではありません。


「全員が同じ音楽を理解し、同じ感覚で動いている」ということです。


そして男性ダンサー。




サポートに入るときの足の運び、間合い、重心。


一切のブレがありません。


相手を支えながら、音楽にも合わせ、空間もコントロールする。


これがプロの技術です。


こうした場面には

プロフェッショナリズムが集結しています。


ここで少し現実的なお話を。


コンクールで入賞しても、バレエ団への就職が難しい理由。


それは、この「揃える力」を理解していないことが

大きいのです。


バレエ団は


「上手に踊れるだけな人の集まり」ではなく


「揃えられる人の集まり」だからです。


個人で目立つ力と、集団の中で成立する力は、まったく別物です。


そしてプロの世界では、後者が強く求められます。


だからこそバレエは、ただの習い事では終わらない世界です。

もちろん、習い事として楽しむことも素晴らしいこと。


ですがその先には、規律、責任、理解力、そして他者との調和が必要になる「別の領域」が存在します。

それを理解したとき、バレエは「単なる踊り」ではなく、


人生の軸になるものに変わります。


今回の映像はその入口ではなく、すでに完成された世界の一部です。


この精神は趣味の習い事だろうが、プロだろうが関係ない。


バレエがバレエであるために必要な要素だと思いますし。


私は日々のレッスンでこれからも「揃える力」を徹底して指導していくつもりです。


左右木健一