ザルツブルクでの1シーズン目は….
本当に、楽しかったんです。
たくさん踊らせてもらって
カンパニーメンバーたちも明るくて
(やかましいラテン系ばかりでしたが、笑)
オペラやオペレッタもやらされましたが(このオペラが私の初舞台)
とにかく和やかで、充実していましたし、楽しんでいました。
でも…
いわゆる「ゲスト契約」の短期採用ダンサーを毎シーズン入れるようになってから、少しずつ雲行きが怪しくなっていきました。
私が一番信頼していたバレエマスター
(後にNDT1でも活躍する素晴らしい方でした)
その彼が、ディレクターと大喧嘩して辞めてしまったんです。
さらに、短期契約のダンサーの中にはあからさまに意地悪な人もいて「ロメオとジュリエット」で使うマスクを隠されたり、仲間はずれにされたこともありました。
ディレクターも、かなりの気分屋。
誰も彼を好きになれなかったというのが、正直なところです。
(まあ、カンパニーあるあるですが、笑)
そんななか、私はヴァルナから戻ってきて
「もっとバレエを頑張っていこう!」と前向きになっていたのに…
その矢先に、
「もう…ザルツブルク、無理かもしれない」
と思うような出来事が起こったのです。
→ ⑰に続く
左右木健一





