さて……問題のバランシン作品。
まずは
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
何がなんだかわからないまま終了。
そして「アポロ」
うわ…これ、本当に黒歴史(笑)
振付なんてわからないから、
慌ててミーシャ(ミハイル・バリシニコフ)の動画を真似して踊りました。
もう……不謹慎すぎて、あり得ない(笑)
そしてコンテンポラリー作品は、完全にアドリブ。
動画どころか写真も……
振り返りたくない(笑)
バレエ人生の中でもぶっちぎりで
「うわ…ダサい!」
と反省しました。
そんな私に、パリ・オペラ座のダンサーたちを引き連れてきていたジャン・イヴ・ロルモー先生が、突然引き止めに来ました。
「お前は、誰のビデオを観て真似したんだ!」
と詰められ、私は正直に
「…ミーシャ」
すると先生は
「彼のアポロは間違ってる!
お前は次回パリに来て、俺に習え!」
……なんたる光栄。
もちろん、恐れ多すぎて、パリには行きませんでしたが(笑)
でも、あの瞬間にふとよぎったのです。
「自分なんて大したことないから、注目なんてされてないし。何やってもいいでしょ」
ではなく
「もしかしたら、自分肯定感が低かろうが、無名だろうが、華々しい経歴なんて無いけど、いずれ何か責任ある立場になるのかもしれない……」
と。
……本当に、少しだけ、ですが(笑)
→ ⑬に続く
左右木健一


