仙台があまりにも居心地が良いせいか、東京に行く事もほとんど無かったのですが、中村ののかちゃんからチケットを頂き、昨日は新国立劇場に向かいました。


こちらです。



ののかちゃんは私が東京で働いていた頃、ほぼ毎日のように(早いときは朝8時15分から!)私のレッスンを受けてくれていました。


当時所属していたバレエ団では、ののかちゃんはなかなか役ももらえず、しかし私のレッスンを頑張って受け続けていました。しかも私が東京を離れても彼女は新幹線で私に個人指導を依頼してきて、とにかく熱心でした。


そんな彼女が意を決してバレエ団を移籍する事になり、そのバレエ団が小林紀子バレエシアターに決まった!と連絡があった日は私も泣きそうになりました。


そして入団してまだ数ヶ月しか経過していないにも関わらず、昨日はしっかりと役ももらえて非常に難しいアシュトンの振付を踊る姿を見て、本当に嬉しかったです!つい去年あたりまでは裏方ばかりやっていた彼女が、紀子シアターに移籍してすぐに新国立劇場で先輩方に囲まれてアシュトン作品を踊っているなんて…まさに彼女の努力が報われた瞬間でした。


現役時代にお世話になった赤池先生が楽屋に案内して下さり、昨日はまるで同窓会のようにはしゃいでしまいました。


私が踊りたかった「レ・パティヌール」のブルーボーイや




昨日上演された「2羽の鳩」のジプシーボーイも



チャンスを下さったのは紀子先生でした。いまの私がいるのは紀子先生のおかげと言っても過言ではありません。


その紀子先生のお顔を拝見しただけで涙が出そうになりました!一緒に踊っていた仲間たちとも写真が撮れました。



昨日の島添亮子ちゃんは本当にステキで、その隣にののかも写真撮ってもらえたなんて…なかなか芽が出なくて、認められなかったののかが、こうして紀子シアターにいるなんて!嬉しかったです!



「紀子シアター」の舞台を久しぶりに観て、やはり私はここのバレエ団が好きで、アシュトン作品が好きなんだな?と改めて感じました。


私が帰国して入団した新国立劇場。オペラシティも随分年季が入って古くなったなあ?と感じました。それはそうですよね?何しろ1997年が開場だったからもう27年の歳月が経過している…



昨日観に来ていたサラですら、私が新国立劇場で踊る姿を知らないです(生まれてないし、笑)そんな彼女とも写真が撮れて…



いまサラがお世話になっている朝倉先生とは昨日叙々苑ランチをして…





3時間くらいお喋りしちゃいました!私の時にはちんぷんかんぷんな(笑)話を理解してくださる数少ない先生です!ありがとうございました!



本家本元のロイヤルバレエそのままを日本人が上演出来るバレエ団は数少なくて「2羽の鳩」を完全に上演できる国内のバレエ団は紀子シアターだけだと思います。しかも昨日は未悠が留学しているイギリスの学校の校長先生、アントニー先生にも会えて、アントニー先生のステージングだったので、全てにおいて「イギリスバレエ」だったと思います。



振付指導もですが、衣裳、装置、照明、オケがいかに大事か?も昨日の舞台で改めて感じました。


とにかく「はりぼて」ではなく「本物のバレエ」とも言うべきゴージャスな舞台でしたし、その舞台にののかが踊れている事が本当に嬉しかったです!


ののか、おめでとう!また仙台にレッスン来てくれるみたいなので会えるのを楽しみにしてます。


左右木健一