黎水那がマイアミ国際バレエコンクールにて特別賞「In Memoriam Ewa Glowacka」を受賞しました!


コンクール参加者の中で最もクラシックバレエが優秀とされる賞でした。



本当におめでとう!



しかも踊ったのは「白鳥の湖」の王子でした。


子供の頃から踊り続けていた白鳥王子。



留学が決まるまで、本当に苦労しました。



黎水那がYAGPに参加していた頃は、本当に男の子たちのレベルが高くて日本予選に通過出来なかった年もあり、とにかく悔しい思いをしていました。


しかし尼崎のホテルで「プロのバレエダンサーになりたい」と泣きながら言う彼をみて


「それなら二人三脚だよ!」と予選落ちして尼崎から仙台に帰ったその日にスタジオ直行して、毎日毎日私と一緒にスタジオで練習をしていました。彼の人生が掛かっていましたから、私も相当厳しく指導しましたが、彼は食らいついてきました。



その努力の成果が翌年にYAGP ニューヨークファイナルで花開き



今では有言実行の通り、アメリカでプロ生活を送っています。



私の車でしょっちゅうどこかに行っていたのが



まさかマイアミで運転する彼の車に私が乗る日が来るとは!



3歳からずっとずっと頑張ってきて約20年。諦めずに歩んできた彼に拍手を送りたいです!



男の子がバレエを習うと言う希少価値、東京や大阪とは全く違う価値観の地方都市仙台の私のスタジオに来て、バレエを辞めずに続けて、なおかつプロにまでなる…


これがいかに限られた奇跡か?と考えると、本当に感無量で嬉しくなります。


一緒に踊ってくれた弥生ちゃんに、本当に感謝です!



まるで子育てを終了した親のような私ですが、彼がどんどん進化していく姿を見て、私も前を向かなくてはいけないな?と感じています。


先日来てくれた黎水那と伊藤くんは同世代。この世代が一番踊っていて楽しい世代。



それをどうやって後世に伝えていくか?


これが私の「課題」だと思っています。


左右木健一