いよいよマイアミ国際バレエコンクール最終日。


今回の黎水那と弥生ちゃんのコンテンポラリー振付はバレエ団の有作くんが担当しました。



昨年の私の作品とはまた全然違うスタイルで、カンヌに留学していた有作くんらしく、素敵なコンテンポラリー作品でした!



バレエ団の4組がそれぞれ全く違った作風で、どの作品もセンスがあって見応えがありました!



そして表彰式。


Riyo Ballet Arts の平賀結衣ちゃんが Division 2 最年少12歳で第2位でした!



黎水那と弥生ちゃんは昨年に引き続き第1位!



そしてクラシカルバレエを全部門で優秀と認められる特別賞を黎水那が受賞!



サプライズはどんどん続きます。結衣ちゃんが


アメリカンバレエシアター サマーインテンシヴ

ロシアサマーインテンシヴ

カナン国際バレエコンクール 参加権


などなど、たぶん4箇所からスカラシップを頂きました!


ABTのルーベン先生と。何度もスカラシップに名前を呼ばれる結衣ちゃんの手元にどんどん賞状が!



サプライズはまだまだまだ続きます。


ガラパフォーマンスに結衣ちゃんのコンテンポラリー、黎水那と弥生ちゃんのパドドゥが選ばれて、表彰式の数分後にはすでに着替えて踊っていました!



りよ先生と結衣ちゃん!素敵な師弟関係!



結衣ちゃんは小1からずっと私のワークショップを受け続けてくれて、りよ先生も私の指導者勉強会には必ず顔を出してくれて、コロナ禍ではオンライン、東京だけではなく仙台にも来てくれてかれこれ6年近くは私のワークショップには変わらず毎回必ず顔を出してくれていました。



りよ先生には私のここ数年の心境の変化、自己受容コーチングを受けて違和感を手放して環境や仕事、人間関係を清算した経緯、昨今のコンクールの異様なまでに加熱してしまい、子供たちが病んでしまうような環境についていけない事、などなど…全てをお話した上で、今回りよ先生は私に付き添いをお願いしたんです。


それがどれだけ尊い意味があるか…


本来の私がやりたかった事、手放したかった事、その全てをりよ先生と価値観が同じだったから起きた奇跡でした!



私もりよ先生も、殺伐としたコンクール会場が苦手ですし、子供たちを夜中まで練習させたり、場当たりで怒鳴ったりするのも嫌悪感を感じたり、まして「あの子に負けるんじゃない」「入賞しなきゃダメ!」みたいな指導法は一切しないので、たぶんコンクールの付き添い教師としたら物足りないかも知れません。


しかし今回、そんなふうに私達が結衣ちゃんを追い込まなかった結果が、審査員たちに認められて(ジャッジシートをみたら物凄い高得点!)


「子供を追い込まなくても、認めてもらえる場がある」


と言うのを再確認出来ました!まさに「風の時代」が本格的になったわけです。


根性、我慢、忍耐、修行、競争…そう言った概念がどんどん崩れてきているのは感じました。


私がマイアミで審査員を務めていた昨年にしても、今年にしても審査前、審査中、現地の子供たちや親御さん、指導者の先生はどんどん審査員に話しかけてきますし、写真も一緒に撮ったりします。それは別に審査員に挨拶したからと言って裏工作なんかするわけが無い、と言う信頼があるから出来る事。


私も審査員を務めるときは「挨拶されたから」とか「指導したから」で採点を良くするなんて卑劣な行為は一切しません。むしろそんな事に対してキリキリする事自体が「物凄い誤解と間違った妄想」ではないか?と思うのですが、きっと他所のコンクールではそのようなやましい出来事があったのかも知れないですね…そんな「土の時代」は終わりに近づいているはずです。社会全体の闇が暴かれはじめていますから。


今回久しぶりに付き添い教師を務めて感じたのは、集まっていた教師陣が子供たちに対してほとんど指示していなくて自立性を尊重していた、と言う事。これは本当に感動しました。教師にあれこれ言われなくても子供たちは自分でスケジュールをチェックして、勝手に袖まで行ったりしていたんです。まさに「自分軸」


黎水那と弥生ちゃんたちにしても私はアドバイスはしたものの、2人にべったり付き添うわけではなく、遠くから見守るだけでした。まあ20歳を超えているプロダンサーの2人にあれこれ言うのも必要ないし…2人のチカラで乗り越えた感がありました。



イサエフ先生も然り。黎水那たちの上司とは言え、アドバイスはほとんどしなかったですし、審査にも携わらなかった。とてもフェアな先生です。



表彰式後は黎水那と弥生ちゃんとお祝いしました!



息子のような黎水那。



弥生ちゃんとの出会いは本当に彼の人生にとって最高の幸せだと思います。



まだまだ書きたいことは山ほどありますが、この辺で一旦終わりにします。


「自己受容理論」で言う「課題の分離」「インサイドアウト」「比較三原則」「事実と解釈」を全て照らし合わせることが出来た素晴らしい経験に感謝です!


左右木健一