まだ始まって2日目なのに


「本当にシンガポールに来て良かった!」


と思えるような感動的な事ばかりです!


まずはワークショップ。この人数!



シンガポールはバスや地下鉄などの交通機関など以外では室内でマスクは着用しなくて良い、と政府が公言したので、だいたいは皆、マスクを外しています。


国からお金をもらえるから「マスク警察」みたいな人たちが沢山いたらしく、ちょっとマスクをしているだけで罰金を徴収するような警察みたいな職業も無いらしいです。


コロナ禍で職を失った人たちが、お金欲しさに「マスク警察」を志願したらしく…その異常さと不自然さにずっと耐えてきたシンガポール。いまではイミグレーションはSG arrival card とか摂取証明書を事前登録したら、コロナ前と変わらず通過できるので観光客で賑わっています。


コロナ禍で一番辛い思いをしたのは子供たち。日本はなんだかんだ毎月毎月コンクールが開催されて、発表会も出来て、オンラインは下火になり…


しかしアジアの子供たちはスタジオに行くことも出来ずに耐えてきました(だからオンラインに長けているのですが)


このオンラインワークショップもそのひとつ。振り返ると、私はずっとアジアの子供たちを指導していました。



そのうちの1人の生徒さんと約3年ぶりに再会!感動の再会!



そしてキーロフアカデミーの元校長の Mr.Duとも再会!お互い涙目になってしまいました。彼がコロナ禍でアカデミーを存続させるために、あらゆる事を手がけて、私も彼の要請で毎週日曜日、夜中にオンラインを指導していた仲間。



彼ほどの「子供ファースト」の校長は未だかつて見たことがない。彼がキーロフアカデミーを辞めたのを聞いて「彼以外ではアカデミーは存続出来ない」とわかっていました。閉校になってしまったのは残念ですが、これも「一つのチャプターが終了」した証。Mr.Duはアカデミー校長時代よりも沢山の生徒たちを現在自身のアカデミーで指導しているそうです。



その後、この日もチェンバレエアカデミーで指導しました。チェン先生、ありがとうございました!



チェン先生も「子供ファースト」の先生。とにかく子供たちの成長の事しか考えていません。


カナン国際バレエコンクールも、そのポリシーがあります



主宰のIvyがこのように言ってました。


「長年コンクールを続けていると、誰の為に、何の為に開催しているのか、初心を忘れるコンクールが沢山ある。私は主宰者として、そのポリシーは絶対に忘れたく無い」


と。コンクールのあり方は「主宰者の価値観」で決まってしまうので、一歩間違えると子供たちにチャンスどころか、バレエが嫌な思い出になってしまうのです。コンクールに対して疑問を抱く方々に、これ以上疑問を抱かれるようなコンクールにならないためにも、運営側の配慮が必要なのをIvyから沢山話を聞きました。


ですから「順位をつけて終わり」ではなく、ワークショップが必ずあり、スカラシップ(今回はなんとバレエ団を含む12団体!)が用意されており、Ivyのスタッフにより迅速に受賞者に連絡が入り、審査員にも受賞者のリストが即座に行き渡り、受賞者とコンタクトを取れる仕組みが以前から徹底しています。


今日からヴァリエーション審査ではありますが、私はほぼレッスンでスカラシップを確定しているのであとはレッスンを受講出来なかった子たちをチェックするつもりです。


と、ここまで書いて、時間!いまから審査に行ってきます!


左右木健一