昨日夜にインスタライブを配信する前から


「ストーリーみました!プロでも後ろを向いているから、それが正しいと思っていました」


と。確かにどの誰、とかはここでは言えませんが

YouTubeを見るといます…


しかもかなり有名なバレエ団の方々。ですからプロでもいます…


こうなると、私も「どうしよう…」となります。


夜中だったので動いてくれる生徒もいないから、私が説明するしかない…と思い。







もう一度言います。


プロでも脚が横なのに顔を後ろ向く人はいます。


しかし、プロでも後ろを向かない人、ABTのデヴォン・トイシャーさんのように、コーディネーションを忠実に守るプロもいます。



問題なのは指導者の先生や子供たち(大人の方も)が


「あの有名な〇〇バレエ団のダンサーも後ろ向くなら、それが正しい」


と思ってしまうこと。私も帰国して後ろを向く子がコンクールで評価されていたので、まだ審査員を務めていなかった20代の私は「あ、後ろ向くのが正しいんだ」と思ってしまい、生徒に指導してしまいました。


しかし学校ではこのように指導されているのです。タイミングが少し早くて後ろをチラッと見る子はいますが、ほとんどの生徒が腕、脚、顔が同じ方向を向いているのがわかりますか?




「初心者はSNSなどを見て、現役ダンサーのマネをしないで!」


と沢山の先生方が警鐘を鳴らしているわけです。


イタリアンフェッテに限らず、テクニックが「アカデミックなバレエから反している」プロの事例は沢山あります。


ピルエットを回る前に軸足をずらしたり、もっとひどいと四番のプリエの後ろ足の踵を浮かせて回るダンサーもいます。


それが「間違ってます!」とは、バレエ団では誰も注意しないですし、罰せられるわけでもない(笑)


無法地帯と言えば無法地帯かも知れません…


先日のブログも合わせてお読みください。子供たち(趣味で習う大人の方たちも)に正しく指導することで、怪我人は減ります。


日々指導をしていて「何が正しいのかわからなくなった」と悩む先生方のお役に立てれば幸いです。

左右木健一