蒼士が来シーズンを待たずにオランダ国立バレエ団ジュニアカンパニーのツアーに参加する事になりました!怪我人が出て急遽出演することになったみたいです。


蒼士は左から5番目。ハンス・ファン・マーネンの

「in the future」を踊ったのですが、この作品はまだ蒼士がバレエ学校入校前にジュニアカンパニーの舞台で見ていた作品。4年前に見ていた作品を蒼士が踊る日が来るとは!



その時のブログがこちら。


蒼士たちが並んでいる姿を見て、改めてビックリしたのが…ジュニアカンパニーでは蒼士の身長は普通で、女の子もたぶん170cmはあると思います。



昨年の蒼士と私。たぶん190cm弱はあるであろう彼がオランダでは普通です。ちなみに私は174cmはあります(笑)



6年前の蒼士。コンクールにもほとんど出ないで

540のような技も一切させずに「とにかく絶対身長が必要」「成長痛を悪化させるほど練習をさせない」と言う決断が正しかったのは本当に嬉しいです。



周囲からは「細過ぎる」と言われていましたが私も蒼士と同じような体型だったので(今は違います、笑)


「18歳ではたぶん細過ぎるとは言われないだろう」


と読んでいました。読みは当たりました!


もちろん私くらいの身長でも入団出来るバレエ団はありますから、背が足りなくても問題は無いとは言え、やはり女の子の平均身長が高くなっているのもあり、男の子も必然的に背が必要になります。


いきなりミュンヘン入団後、主役デビュー出来るようなアントニオ君なら話は別だと思いますが、やはりバレエ団の求める「コールドバレエの基準」を満たす事は必須だと思いました。


「スカラシップは頂いたのですが、コンクールでは入賞しなくて…」


と言うお悩みをよく頂くのですが、蒼士も全く同じでした。YAGPニューヨークの時点でスカラシップは頂いていましたが、別に入賞したわけではなかったですし。


ですから、今悩まれている方々にお伝えしたいのは


「コンクールの順位が全てではない」


と思って頂けると嬉しいです!もちろんキッカケはコンクールかも知れませんが、それが人生の全てではない、と言う事を皆様にはご理解頂けたら…


蒼士は、私の指導法や価値観がガラッと変わってからうちのスタジオに来た子なので、改めて海外の先生方が仰っていたアドバイス「完成させるな!」と言うのは正しかった、と痛感しました。


色々なパターンでプロになるケースはありますから一概には言えないですが、蒼士の場合は本当に無理をさせないで良かったです。


もしお悩みの方がいらっしゃれば、参考にして頂ければ嬉しいです。


左右木健一