こんな言葉をみつけました。
私も指導をしていて
「もっと踊れるはずなのに、なぜやらないのか?」
と思うことが多々ありました。しかし「やらない」のではなく…
「ギリギリやっていて、それがその人にとっては精一杯」
であるかも知れない…バレエの世界にいると(バレエだけではないと思いますが)
「頑張らないと甘えてる」
みたいに思われがちだから、頑張ろうとしますし、頑張らない事が「悪」だと言う観念が生まれてしまいます。
私も以前、ギリギリのところで頑張ろうとしていたところで
「今、その言葉は聞きたくなかった…」
と言う事がありました。その時はかなり傷つきました。頑張って頑張って準備していたのに上手くいかず、まして自分のチカラではどうにもならない時に
「出来れば聞きたくない言葉」
と言うのがあったりします。しかし発した本人からしてみれば
「そんな事くらいで弱音吐くなんて」とか
「そんなつもりで言ったわけではない」
と思っているかも知れません。しかし実際には傷ついている人がいるかも知れないのです。
痛みに強い人ほど
「これくらいの痛みで弱音吐くなんて!私だったら弱音なんて吐かない」
となると思いますが、痛みの感じ方は人それぞれなわけです。
「良かれ」と思って発したアドバイスが、むしろ重荷になる場合もあると思います。
人それぞれの捉え方ですから、全部が全部「相手を傷つけない言葉を選んでビクビクする」必要は無いと思います。
しかし、どんなに良いアドバイスでも
「それは、もしかして押し付けていないか?」
「親切の押し売りでは無いか?」
「自分の価値観だけでアドバイスしていないか?」
と、一度立ち止まる必要があると思いました。
自戒の意味も込めて、このブログを書きました。
左右木健一