昨日のインスタライブでも「バレエ音楽をレッスン曲でなるべく使わない」と言ったのですが、一曲だけバレエ音楽を使っていたのに気付いた方はいらっしゃいますか?



正解は「ペトルーシュカ」です!




私がレッスン曲を選ぶ時の記事は書いてあるとおりです。「子供クラスだから」と一本指で弾くようなピアノはご法度です。子供でも(子供だからこそ)音感のある子は「あの弾き方、あの選曲は、ない」とわかるからです。


こちらのバーレッスンはショパンを使っていますがよ〜く聴くと「アレ?」と気付く非常に有名なバレエ曲が入っています。気づきましたか?



バレエ教師にとって、ピアノは「命」です。


いくらバレエ教師にパッションがあっても、ピアニストにやる気がないとクラスは台無しになります。


不平不満ばかり言って、全然協力的ではないピアニストが以前いて


「もう…お願いだから、出てって!帰って!」


とピアニストが強制退館させられて、私が急遽YAGPのスカラシップクラスを弾いたこともあります(笑)


ピアニストにしてみたら「バレエピアニスト」を目指してピアノの世界に入っていない人もいるので、バレエダンサーに合わせるよりも、自分の「理想論」を掲げる人もいるみたいですが…それならはじめからバレエピアニストにならない方が良いと思います。


私が思うに「どちらが正しい、正しくない」ではなく双方が寄り添うべきと考えます。


音楽的にはテンポがスローかも知れないけど、この瞬間はプリエで床を押すためには、テンポを早くしたらダンサーが踊れない、とか。


バレエ的にはもっとバランスを取りたいから、音を引っ張ってほしいと要求しても、演奏する側からしたら、あまりにも破茶滅茶にスローだと変だったり、とか。


色々な問題が生じないように「コラボ」は大事!


そんな私の唯一ある小1の頃のピアノの写真(笑)



変ホ長調が理解できなくて練習がきつかったのと、本番では普段弾かないグランドピアノが珍しく、鍵盤ではなくハンマーが動くのが面白いと言う印象と、緊張したせいか帰りの車のなかで吐いたのしか記憶にない。


ですから「ピアノを辞めても良い」と親から言われた日にはスキップして大喜びしたみたいです。ピアノの先生、ごめんなさい(笑)


やはり私は「バレエ 」でした。


左右木健一