1997年に開校して、今年で24年目。
この24年間、嬉しい事もありましたが
「なぜこんなにも、トラブルばかりで、物事がシンプルに進まないのだろうか?」
と言う事が連続してあったり、それに追い討ちをかけるように東日本大震災、その後も復興したとは言えないような傷口がいくつもありました。
仙台にいる事すら辛い日々の中、私がご縁があり再度舞台で踊るようになってから、頭角を表したのが黎水那でした。
そんな黎水那、遂にマイアミで「くるみ割り人形」全幕王子デビューしました!
前回のブログでも書きましたが、本当に「遠回りが実は近道」と言うのを感じます。
彼もレッスンの順番をなかなか覚えられなかったりいつもコンクールでは上手な男の子の隅に隠れてしまったり…とにかく辛かったはずです。
しかし「2人で頑張ろう!」と決意した日から、彼の気持ちは揺らがなかったですし、彼の成長に合わせるか、の様に仙台のスタジオ方針も、雰囲気も、集まる子供たちや親御さんの意識も変わっていきました。
彼を育て終えた経験、そして自分の今までの指導方針(と言うよりは、根本的な生き方)を変えることにより、いまやっと地に足がついた感じがします。
地に足がついた結果、生まれたのが…
これです!2021年の集大成です。彼女たちの頑張りに拍手を送りたいです。
インスタライブでもずっと言いましたが、私は自分で見本を見せずに、言葉とちょっとしたポーデブラだけで指導したのがこのバーレッスンなのです。
「物事がうまくいかない」と言うのは、もしかすると
「うまくいってしまったら、その後に不幸の連続になるかも知れない」と言う事なのかも知れない。
もしかしたら、これから起こりうる良い出来事を簡単には喜ばせないために、そして時期が熟さない限り、神様はわざと遠回りさせているのではないか?と感じます。
だとしたら?それは「粋な計らい」なのかも知れません。
皆様をかなり待たせてしまったKENNY発売がこの時期になったのも、きっと理由がある。
まさに「粋な計らい」だと思います。
巡り合うご縁、疎遠になるご縁、自分からは望んでいないのに足を運ばなくてはいけない場所、もしくは愛着のある場所から離れなくてはいけない事、など…
全ては自分でもがき苦しむのではなく
「なるようになる」
と思って慎ましく生きていくだけで良いと確信しました。
これからも、そうありたいです。
左右木健一