札幌の舞先生の生徒、ウルハちゃんがYGPのインスタに掲載されていました。


この作品はコロナ前の2019年に振付して、マイアミ国際バレエコンクールでも踊ってもらいましたが、コロナ以降オンライン以外は私が直接指導できずにいました。




しかし舞先生とウルハちゃんで頑張ってくれたのだな?と泣けてきました。


舞先生、ありがとうございました!


昨日も書きましたが、私がまだ30代の頃からYAGP(現YGP)は毎年毎年子供たちを参加させていました。


ニューヨークも毎年行ってました。黎水那はスカラシップは日本予選で頂いていたものの、ニューヨークで取り消されるのではないか?と恐怖だったニューヨークファイナル。



12歳のアントニオ君がいたり…



蒼士の頃からSkirball からパーチャスに会場が変わり…



この時も本当に緊張しましたし…



先生方との交流もあり…



そんなYAGPがYGPと名称が変わり

「ひとつの時代が終わった」

と改めて実感しました。

コンクール賛否両論ありますし、子供の心が傷つく場合もあります。

成功者ばかりクローズアップされる世界(それはバレエ界に限らず)ですが

「バレエを習う全ての子供たちに、コンクールは必要なのか?」

と問われた際、私の答えは「NO」となりました。

昔は

「経験のためなら、どんなコンクールでも!」

とエントリーさせていました。

しかし解剖学を学び始め、毎月審査員を務めて、付き添い教師をやめてから、私の価値観は変わりました。

「物事を遠くからみたらわかること」

があります。一歩離れてみると、様々な事が見えてきます。

私にとって、子供たちにとって、それは必要な時間なのかも知れません。

ヴァリエーションはほとんど練習させていませんしパフォーマンスするチカラは昔より弱くなったと思います。

しかし疲労骨折、有痛性外脛骨、外反母趾など、バレエをやっていれば、悩まされる症状はゼロになりました。

これだけはハッキリわかりましたが

「コンクールにエントリーできる準備(心身共に!)が出来るまでは、コンクールエントリーを待たせる」

と言うのは、指導者が決断しないといけないと学びました。

なぜなら子供の将来が大事であり、もしプロを目指すなら安全に踊らせてプロにさせることが最終目標だから。

今日はずっと愛さんの解剖学を復習していました。
(そして、まだ復習が終わらない、笑)

学ぶことがたくさんあるとは言え、その学んだ知識を子供たちに指導する使命がある限り、勉強が必要になり、その学びはたぶん永遠に終わらなさそうです。

一つの動きに対して、どの骨や筋肉が関与しているか、全部明確にしてから、子供たちにバーレッスンを提供しないと

「ただ楽しくて、ファンシーなバーエクササイズ」

を提供しても、駄目なのもわかります。オープンクラスやバレエ団風のレッスンを子供に提供してはいけない(意味がない)のも、今ならわかります。

コンクールのヴァリエーションにしても、やはり偏る振付が多かったりするので、その偏りを減らすためのイーヴンに身体を使うレッスンを省いてはいけないし…

気が遠くなるし、昔とは価値観が違うので大変な作業ではありますが、やりがいがある!と自分に言い聞かせています(笑)

そして時期が来たら、準備が整った子供たちをコンクールに再びエントリーさせてみようと思います。

もちろん、昔とは違うやり方の、新しく学んだ知識で!

左右木健一