土曜日からずっとオンライン指導とスタジオ指導をしていて、今朝は今年一月に開催したマイアミ国際バレエコンクールのスカラシップ対象者のオンライン指導でした。
時差もあるなか、受けてくれました!
コンクールにほとんど参加していないうちの子供達の動画を、国際コンクール受賞者がみて私のレッスンを受ける日が来るなんて!
改めて、仙台の子供たちの基礎力がアップしてきた事、認知されてきた事を再確認出来て嬉しかったです。
参考にしてもらった動画はこちらです。
うちのスタジオが年に10回近くコンクールにエントリーしていた時には、このような「基礎力だけを徹底強化する」と言う事が時間的に不可能でした。
コンクール遠征となると、ホテルの部屋でバーレッスンですし、狭いリハーサル室を占領するわけにもいかないですから、遠慮しながら端でバーレッスンするしかなかったり、飛行機に12時間以上乗り、時差ボケのなか審査開始だったり、床のコンディションは普段のスタジオよりも良くなかったり、周りを見渡せば競争心に燃えた同年代の知らない子たちが山ほどいて…
しかし、その経験があるからこそアメリカの黎水那たちは一人暮らしをしてプロとして自己管理が出来ているので、その経験は必要だと思います。
ただ24年間指導してきて、52歳にもなり、付き添い教師をやめて審査員を務める立場として
「目の前にいる子供たちに必要な事は、全員が全員同じではない」
と感じる様になりました。
コンクールが悪いわけでもなく
「そのコンクールは、今必要か?」
「その経験は、今、どうしてもさせるべきか?」
と立ち止まって考えた際、闇雲にコンクールにエントリーするのではなく、時期を見て判断すべきだと学びました。
基礎力を積み上げる時期
↓
応用力を身につける時期
↓
自立して自己管理出来る時期
↓
肉体的、精神的に準備が出来る時期
↓
目標が揺らがなくなる時期
これらの時期が達していないのに、成長段階が中途半端ななか、ただ闇雲にコンクールにエントリーする必要はないのです。
時期が訪れるのが早い人もいれば、遅い人もいます。
24年間指導を続けて、いまわかることは
「焦らせない、急かさない、無理させない、しかし着実に!」
と言う指導理念を持ち、子供たちを導けるのは指導者しかいない、と言うこと。
土曜日からずっと指導していたオンラインも通常レッスンも、だいぶ目の前にいる子供たちの筋肉や骨などを見て「言葉がけを気をつけていく」事が出来るようになったかな?とは思いますが…まだまだ勉強しなくてはいけないです。
くみ先生は明日レッスン指導がありますが、私は指導が無いのでゆっくり解剖学を復習しようと思います。
左右木健一