土曜日はいつも5クラス。小さな子供たちからみんな頑張りました!
そして今日もバーレッスンとセンターの繋がりを徹底的に指導しました。
現在行っているセンターレッスンは全てバーレッスンの内容をたまたまセンターに持ってきただけで、何も特別なパは入っていません。
ご覧頂いたらわかると思いますが、バーレッスンとほぼ同じ。
当たり前に同じ形。
だから「バーレッスンが大事」と散々伝えているのです。
ピルエットが回れないのは、何が原因か?全くわからない場合、答えを見つけようとしますが、初心者の方から
「ピルエットを回れるコツをYouTubeで探して、それを真似したんですけど、出来ないんです…」
と言うお悩みをよく聞きます。
そのピルエットが4番からなのか、5番からなのかわかりませんが、いずれにしても4番や5番と言う一番難しくて、膝関節や足首の捻りが必要なポジションを理解しているか?
いや、それ以前にそのポジションを理解出来るだけのターンアウトが備わっているか?
いや、それ以前にターンアウト前に普通に骨盤や背骨が正しい位置にあるのか?
と考えていくと?
いきなりセンターで「腕を振るタイミング」とか「顔の付け方」を教師から教わったところで、本質は理解出来ないはずですから、初心者の方が教師の真似をしても「全然出来ない…」となりますよね?
フィギュアスケートを習い始めて、まだ滑る事も怪しい人が、羽生くんのトリプルアクセルの「コツ」をYouTubeを見て真似しますか?しないですよね。
まずは「正しく滑りましょう」からなのは、皆さん理解出来ますよね?
バレエも全く同じです。
物事には段階と言うものがあり、それを踏まえずに無理矢理頂点を目指す事が果たして建設的な練習方法か?
今一度、立ち止まって考えてみたら、きっと解決の糸口が見えるはずです。
とにかく「バーレッスンは大事」ですが、それ以前に「立つ事」が大事。
土台が間違ったら、全てが崩れていきますから(少し忍耐は必要ですが)地道に努力していくべきだと思います。
「あなたも1週間で痩せる」
と言う謳い文句に騙されない、と思う人ですら
「あなたも1週間でピルエットが回れる」
「あなたも1週間でジャンプが高く跳べる」
にすぐ飛びついてしまう事があるみたいです。
短期間で世界中の人々に一律効果があるか?と
冷静に考えてみたら、その効果は個人個人で違うわけだし、その方法を真似する人のスタート地点(基礎が出来ているのか、基礎が全然わからないか)で変わる事も気付くはずです。
うちの子供たちには、そこを賢くあって欲しいと強く願っています。
左右木健一