私もベルリンの壁崩壊後まもなく、ザルツブルクに住み始めたので、こんな感じでで毎日のように人種差別は経験していました。



彼らは私達アジア人を見るたびに


「ニーハオ、ニーハオ」と言いながら目を吊り目にさせたり


「日本人はキモノを着ないのか?なぜ洋服を着てるのか?」とか真顔で言われたり


とにかくアジア人の存在が「気に入らない」のです。


しかしそれは私がヨーロッパに住んでいた1990年代の事であり、今はかなり改善されていたと思っていましたが…


コロナ禍のなか、再びこのような状況、いや昔よりもっと酷い人種差別が行われています。


人種差別に限らず、世の中はちょっと自分と違うだけで、その存在を否定したり、蔑んだりすることで、自分の地位を守ろうとする傾向は昔からあります。


もし、自分自身に対して自信があれば、他者を認めていける余裕があるか、もしくは自分の事で毎日が精一杯だから、他者に目を向けて攻撃する暇がないはずです。


「人種差別」「イジメ」などを繰り返す人々は一体どのような思考回路なのか?


結局は自分に自信のない人々が自分の地位を脅かされる不安や、自分よりも幸せな人間を蔑むことにより、優越感に浸っていくことでしか、自分の存在価値を認められない、非常に哀れなバックグラウンドがあるのだと思います。


パンデミック後、それは顕著に現れて、今は戦争状態だと思いますが、この状況を乗り越えていくためには、彼らからもらう


「非常に幼稚で、品性下劣なプレゼント」


を各々が受け取らなければ良い…


それが唯一の抵抗手段だと思います。お釈迦様の有名な「受け取らない」話を思い出すことが、救いになると思います。


自分が与えた事が相手が受け取らなければ、必ず自分に返ってきます。


この法則が理解出来るまで、この戦争は終わらないと思いますが、それも生きていく上での修行ではないか、と思います。


左右木健一