先日、お友達と話していたのですが

「大人の反抗期、30代あたりに訪れる」

と言う話で盛り上がりました。

私自身にも思い当たるふしがあります(笑)

この時がまさに31歳。反抗期真っ只中でした。


仕事にも慣れてきて、自分のやってきた事にも自信が持て、自分よりも若い子を見ると小馬鹿にしたり、逆に目上の人を異様に軽蔑したり…

もう、救いようのない反抗期。

はい、私の30代です(笑)

しかしその反抗期は次第に終わりを迎えます。

「自分は間違っていない!」なんて事は、決してあり得ないという悟り。

「目上、目下に関わらず、全ての世代の方に支えられている」と言う悟り。

そして、気付きます。自分の愚かさを。

「魂が幼い」

と言う言葉でも表現されたりする「大人の反抗期」ですが、確かに

「自分は絶対間違っていない!」

と自分を内観出来ないところも、この世代特有と言う話も聞きました。

聞けば聞くほど

「それは…自分の30代…」と、恥ずかしくなります。

そして40代、50代となり、60代を過ぎると今度は

「最後の反抗期」

が訪れる。いわゆる「老害」と言われる世代。

こちらも30代と同じで

「自分は絶対間違っていない!」

と言う確固たる自信の上に成り立つ反抗期。

現在51歳の私は、毎日が反抗期のようですが(笑)

60代になった時に、その恐ろしい反抗期が蘇らないように、いまのうちに消滅させる必要があります。

どちらにしても、赤ちゃんイヤイヤの反抗期からスタートする反抗期の根底にあるのは

「私は…間違っていません!」

と言う精神。

しかし、この世の中は、100%正しい人間もいなければ、過ちを犯し続ける人同士が共存して生きていく必要がある…と言う事実は、反抗期真っ只中に誰かに指摘されても、聞く耳を持てない。

そう、根底にあるのは

「余裕の無さ」

なのです。

どこかで焦っている、だから自分を強く見せていくことで、相手を制覇する、もしくは強引に自分の意見を貫き通して攻撃する…

ああ…私に思い当たるふしだらけです、反省(笑)

と、言うわけで…51歳にもなり、48年間もバレエの世界にいるのに、なかなか悟り切れない自分への戒めも込めて、このブログを書きました。

バレエの世界にいると、嫌でも気が強くなりますし、自分だけが正しい!と思っておかないと、本当に心が折れます。

しかし、バレエを全く除いて

「人として、お付き合いしたい」

と思える領域まで、魂を成長させていくことで、芸術家だったらありがちな「寂しい晩年」を迎えなくて済む気がします。

配分が難しいですが、あと10年くらいしたら訪れるであろう「最後の反抗期」は、回避できるよう、今のうちから

「執着を手放していく」

作業をしていこうと思います。

左右木健一