明日からワシントンのキーロフアカデミーのオンライン年間生徒の指導が始まります。

Virtual Ballet Programがスタート。私も年間指導契約にサインをしました。


明日から始まるので、どのようなカリキュラムにすべきか、レッスン内容を整理をしているのですが。

うちの子供たちに何を指導していたか、も併せて動画も見ていたら…

日付を見たらこれは2月28日。宮城県の小中学校が春休みまで休校になり、うちのスタジオもオンラインを始めた頃でした。



そこから「オンライン・バレエ講座」をスタートさせたのも、キッカケは3月に東京で予定していたart ballet intensiveの受講者の方を対象にしていて、別に私がYouTuberになったわけでもなんでもなく(笑)ましてやバレエ教材として配信していたわけでも何でもなく、とにかく

「ただ自粛自粛で、受け身でぼんやりするのではなく、何かを始めなくては…」

と言う思いだけでした。

そして完成したのが、普段うちの小学高学年から指導している内容のバーレッスン。



黎水那と蒼士が予定より大幅に早く帰国したのでボーイズの動画も撮影して。



「コンクールに参加する意味」みたいなものが、まるで「競争だけ」と考えてしまうコンクール自体(と言うよりバレエの世界をあまり知らない)方々への警鐘も兼ねて配信したインタビューだったり。



そうこうしているうちに(公財)仙台市市民文化事業団助成事業として配信が決まり

Part 1



Part 2



私はキーロフアカデミーのMr.Duのこの言葉が、いまの私達がやるべきことを物語っているような気がします。

「自粛で一番かわいそうなのは子供であり、もちろん安全は確保はすべきだが、白黒はっきりつけるのではなく、グレーエリアでもいいのではないか?」

と。要は「臨機応変に対応する」と言うことで、誰が正しい、正しくない、の論争は建設的ではない、と私も思っています。



ここ半年の間に、人々が憔悴するか、非難するか、投げやりになるか、攻撃的になるか…

人々の生活(しかも家族でも誰でもない全くの畑違いの会ったこともない赤の他人)の言動、行動をいちいち監視して、チェックしては批判をして…

何が正しい予防法なのか、そしてそれを予防したところで、ロックダウンしたところで完璧とは言えないシチュエーションにイライラして…

感染者をまるで犯罪者扱い…そしてどの誰でも感染する可能性はゼロではないのに、対策に対してあれこれ批判ばかり…

正直、もういい加減、この状況に疲れた人のほうが多いのではないでしょうか?

そしてコロナであることが、都合が良い人も中にはいて、以前の生活が戻ってしまうことに対する嫌悪感やフラストレーションがある人が「自粛」を異様に騒いでいる人たちだ、と言う事も、賢い方達は既に気付き始めている話も聞きます。

とにかく半年間の間に「パンドラの箱」が開きました。そして見たくないもの、触れたくないもの、ありとあらゆる事がテーブルに出されて、人の本性も全部見えたはずです。人間関係も淘汰された方々も沢山いるはずです。

私も今までの人生のなかで、こんなに人々とリアルには触れ合わず、しかしオンラインで触れ合うようなシチュエーションは、初めてです。

そして今までの人生のなかで、一番心が穏やかなのも不思議です。

半年間の間にパーマが落ち、前髪は復活するし(笑)


毎日こんな感じだし(笑)



出張しなくなった日数分だけ、彼女たちを指導したり、話すする機会も格段に増えました!


今日は土曜日。みんなの人気者、ミノリ先生がPre Balletの子供たちを待ってます!


今日も程よい加減の「グレーエリア」で、みんなが笑って過ごせる環境を作ります!

笑う、と言えば…

バーレッスン中、こんなに大爆笑なのは、うちのスタジオくらい?(笑)




左右木健一