先日、art ballet intensiveのコンクールセミナーや

うちの卒業生たちのコンクール経験談を始め



様々な情報を私は今まで発信してきましたが。

色々な相談をうちの子供たち以外の人から持ちかけられたなかで、ショッキングなことがありました。

「次のコンクールで賞を取らないなら、バレエをやめさせる」

とか

「いつまで続けてるの?お母さんだって大変なんだけど」

と、お母さんからプレッシャーをかけられている子たちの悩みが寄せられてきます。

私は子供の可能性を引き出すのも、破壊するのも、親の一言だと思っています。

バレエ教師は24時間生徒に指導していたり、ケアは出来ません。寮生活ならともかく…

ですから最終的には教師のアドバイスよりも親のアドバイスに子供は従うしかなくなります。

親御さんが焦る気持ちは、わからなくないです。

しかし、コンクールの受賞有無でバレエを続けさせる、やめさせる、を判断するのは非常に危険です。

受賞しないで何年も経過すると、焦る気持ちはわかります。

しかし、早ければ辞めた次の日、もしくは数年、いや、数十年経過したときに、子供は親に対しての不信感を抱き、家庭が崩壊するケースを私は沢山聞き、見てきました。

このコロナの時期に、コンクールは開催され、またそれに向けて子供たちは頑張っているはずです。しかも遅れをとった勉強を挽回すべく、夏休みが短縮になり、暑い中登校しなければいけないのです。

コンクールでバレエの進路が100%決まるわけでもなく、かと言ってコンクールが100%悪いわけではありません。

これも散々、散々伝えています。

これからコンクールに参加をしようとしている皆様。

コロナ前とは状況が違います。

いまは

「舞台で踊れるだけで、十分幸せ」

と思うように、思考に気をつけていきましょう。


開催されたとしても、このように、審査員が大勢密着して集まることも、表彰式も、一切ないのです。

今だからこそ、この時期だからこそ

「昔とは全く状況は違うのだ」

と認識を変えて、バレエと関わっていきましょう。

左右木健一