「スタジオきれいですね!どうやって掃除してるんですか?」

と聞かれたので、別にたいした掃除方法ではないです…

自粛以降、毎日自宅兼スタジオにいるおかげで、夜中だろうが早朝だろうが掃除出来るので、毎日楽しんで掃除しています。

掃除とは言っても…

掃除機かけたあと、クイックル棒に雑巾挟んで拭いてるだけ、いわゆる手抜き(笑)



本来の日本の掃除は…四つん這いなんですよね。

なので、気になる部分は四つん這いになります。



ロックダウンなどもせず、満員電車にも乗り密着もいいところの国、日本。

実際、再開した学校の体育は体育館の室内ですら、マスクを外してピッタリくっついて整列させている学校があるみたいで…

バレエの先生や子供たちが一生懸命マスクして、ソーシャルディスタンスを保ちながら努力している意味があるのか?と、なんとも言えない気持ちになりますが…

その割に、他の国と違って感染者数が少ないのは、生活習慣なのか?と言われていますね。

確かに知らない人(知っている人ですら)に挨拶に握手、ハグ、ましてキスは絶対にしない国、日本。

手掴みで食べる習慣がない国、日本。

手掴みで食べる場合は必ずおしぼりがつく国、日本。

ちなみに私が喫茶店でバイトをしたときに一番最初に覚えたのが、熱湯消毒した熱々のおしぼりをトレーに乗せる仕事でした)

お風呂に必ず入る国、日本。

(神様の前に立つときに禊として必ず水で穢れを取るという習慣の延長とも言われてますね)

そして…玄関前のマットで靴を念入りにスリスリしてからの…


土足厳禁。日本なら当たり前。


どうやら海外からみたら潔癖とも言える習慣は、日本で疫病が流行ってから、と言う説もありますね。

あと先程の

「四つん這いでの掃除」

海外だと「虐待」とか言われますが(笑)

実はある目的があるそうなんです。私も今まで知らなかったのですが。

お寺は静かですよね。

しかし、お掃除のときだけはバタバタバタ〜ッ!と音を立てて、四つん這いで掃除する。

あれには意味があるそうです。

「人間は二本足で立った瞬間に脳みそが発達した。しかしそれによって、良からぬ事も考えるようになった。その煩悩から解き放たれるためには二本足から四つ足になり、脳みそをスイッチオフにして、邪念を祓う」

これが、四つん這いで掃除をする本当の意味なんだそうです。

しかし、メイドに掃除をさせる習慣のある国では

「掃除なんかさせて、しかも四つん這いで、あり得ない」

と、なるわけです。

その習慣のバックグラウンドはどこから来ているのか、を知らずに、その行為だけを見て批判するのは「無知」であり「危険」だな、と自分自身に反省しています。

生活習慣がどこから来ているのか、を知らないと、ただただ形だけになってしまいますよね。

まして今の私は日本で着物を着るわけでもなく、畳で生活していなくて、バレエなんて西洋文化にどっぷり浸かっていますから…

コロナの一件で、本当に勉強する必要があること(いや、本来ならあるべきはずの日本古来の知恵をおろそかにしていただけかも)に気付かされました。

本来だったら清潔好きのDNAが日本人ならばあるはずだから、それを思い出して意識すれば、自ずと感染予防対策にはなるのかな?と思います。

左右木健一