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Soki Ballet International HP
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現在、日本音楽高等学校で共に指導している周東早苗先生と私。私は当時14歳でした。
14歳ということは?1983年です。
今から37年前…そうとう昔です!
あの当時は、やっとビデオ(ベータからVHSに移行するかしないか、の頃)が普通になり、しかし今みたいなYouTubeがあるわけではなく、情報は手探りでした。
情報源はバレエ雑誌、バレエ漫画、新聞、TV…
それ以外は全くないので、舞台をよく見に行きました。
どんな舞台でも観に行きましたから、1年に何回も、何かしらの舞台を観に行き、プログラムを購入しては、そこに書かれている解説を読み(それも貴重な情報源)作品の振付や構成を目に焼き付けようと必死に観ていました。
今ではそのような情報源がなくても、YouTubeや市販のDVDを観ればいいですし、作品解説も検索すれば出てきますし…良い時代になりましたね。
それでは「バレエ教育」のレベルが向上したのか?と言うと…
向上した部分と、そうではない部分があります。
「こんなに情報があるのに?」
と驚いてしまうこともあります。
バレエ雑誌にはバレエ用語、解剖学の知識、バレエの歴史、作品解説などなど、ありとあらゆる事が満載に書かれています。
しかし子供たちに
「バットマン・タンデュの意味を日本語で言ってみて」
と聞いても、言えない子が山ほどいます。
身体の8つの方向も、6つのポールドブラも知らない子供たち(大人の方)ポアントのリボンの結び方、シニヨンの結い方などのバレエマナーを知らない人たちがあまりにも多すぎます。
情報量が多すぎるからいけないのか?
限られた情報なら「絶対に覚えよう」と思いますが、情報量ばかり多くては覚える気にもならないのかも知れません。
私のような昭和40年世代でしたら「あるある」の話をしましょう。
NHKでバレエを放送する、と新聞に書いてあったら、それこそテレビの前に20:30くらいにはスタンバイしていて、21:00からはテレビの前から動かなかったものです。なぜなら録画する機器など無かったから、目で焼き付けるしかなかった。
「ドン・キホーテ」のレコード(若い方、レコード知ってます?)を求めてあちこちのレコード店をうろうろしても、ミンクスの「ドン・キホーテ」は全くなくて…
あるのはリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」(笑)
「違う違う!自分が欲しいのはバレエのドン・キホーテなんだよ!」
と、本気で家で泣いたりして。
そして2020年、誰だってバレエ音楽を簡単に入手出来ます。しかもクオリティの高いものを。テンポ調整だって音程そのままでスマホ一台で出来ます。
しかしコンクールなどでは未だに昭和時代に使われていた音源が使われていたり、テンポを変えたら音程がビックリするくらい変わっている音源が使われていたりします。
進化していそうで、していない…
これは「何かが間違っている」としか思えない。
昭和時代に握ったおにぎりを食べる人はいないですよね(笑)
ですから、進化しないというのは、自然の流れに逆らっているのと同じだと思うのです。
明日は10:45-オープンクラスがございます。
当たり前のマナーや基礎知識を知りたい方は、ぜひいらして下さい!
左右木健一