ポーランドで踊る牛坂久良々が丸山穂高くんとパートナーを組ませて頂くことになり、今日は私がパ・ド・ドゥ指導致しました。


ちょっとしたアドバイスをしたり


私のテイストを伝授しましたが


彼らのなかで仕上がっていることには、口出しせずに


なので、サクッとリハーサルして終了!


プロなら当たり前です。バレエ学校や、趣味のバレエ教室ではないですから、誰も面倒見てくれる人はいません。

だからこそ、ちょっとした「アドバイス」でも「聞き逃すまい!」としてくれる2人を指導していて、心地よい時間が過ぎました!

ポーランドの劇場は、床が固いらしく、滑るみたいで、スタジオは逆に滑らなさすぎるそうです。

床のコンディションもバラバラ。ツアーで各地を回る場合は、それこそ「冗談?」というくらい床が滑ってしまう舞台もあれば、全く滑らない舞台もあります。

しかし

「床のコンディションがスタジオと違うから今日は実力発揮出来ませんでした」

とか

「自分のまえに踊っていた人が松ヤニをつけ過ぎて、そのせいで踊れませんでした」

なんて、お客様に言い訳なんか出来るわけがない。

うちの仙台のスタジオだろうが、ポーランドの舞台だろうが

「誰かにみてもらう」

のであれば、ベストを尽くす!

この「プロ意識」を勉強することが「バレエを習う」ということだと思います。至れりつくせり、はバレエ界にはないです。

プロですら床のコンディションの悪さに耐えていたり、調律不能で音程が狂った古いピアノの伴奏で練習したりしているのですから、バレエで生計を立てていないアマチュアの人たちには、その現実を知ってもらえたら嬉しいです。

彼らがうちのスタジオで、その姿を見せてくれたのは貴重でした。ありがとう!

そしてうちのミノリが明日からイギリスのスコットランドにあるThe studio Glasgow Westend と言うところに短期留学してきます。

行ってらっしゃい!沢山学んできてね!


左右木健一