平成も今日で終わりですね。

色々書きたいこと満載です。何しろ30年間の歴史にピリオドを打つわけですから…

平成のあいだに、どれだけ時代が移り変わったのか?

バレエで絶対必要な「音楽」の再生システムも、驚くべき進化を遂げたのではないでしょうか?

まずは昭和時代と思われているオープンリールですが


私が1994年(平成6年)にヴァルナ国際バレエコンクールに出場した時に持ち込んだのは、CDでもMDでもなく…

オープンリール 8本でした!


しかも自分の練習として、ザルツブルクからヴァルナに持ち込んだのは…

ラジカセ!これが思ったより重宝して、日本の参加者の方々にも貸したりしました。

そしてこちらも昭和のカセットテープ!平成初期は活躍していました。


日本に帰国したら1996年(平成8年)には、MDが主流となっており…


うちのスクールにも、こんなデッキが存在していました。


そしてMD生産中止となり、コンクールなどの音源提出はCDとなり



今ではそのCDすらも、一切必要としません。

YAGPは数年前から音源は全てデータで事前にメール送信。今年からはバックアップはUSB。かろうじてCDも持参するように指示はありましたが、もうそろそろCD-Rも存在が必要なくなるかも知れないですね。

私も現在、指導に必要なのは…たったこれだけ!



iPhoneとBOSEのスピーカーさえあれば、どこででも指導出来ます。繋ぐコードすら要りません。

30年前、誰がこんなに小さな物体(!)のなかに無限に音楽が入っていて(なおかつその物体は電話も出来る!)しかもコードも繋がずに小さな塊から大音響が流れる…なんて予想したでしょうか?

音楽だけではありません。

私が1990年にザルツブルクの劇場とやりとりした際に使っていたのは、なんと…

タイプライター(笑)


日本に帰国した1996年にやっと使い慣れたワープロ!


まさに「時代の最先端」が一夜明けたら「時代遅れ」になっていた。

「平成」とは、そんな時代だった気がします。

日本ではまだまだ使われている、これ…


「令和」ではお役目を終了する日が来るかと思われます。

Part 2 に続く…

左右木健一