インドネシアのレベッカ!
見事 YAGPニューヨークファイナル ジュニア女子1位でした。おめでとう!
「あ、あ、あ、私もやったことある!」
と、思い出しましたか?
私が順番を一回見せただけで、彼女たちはキャッチしてしまいました。
メソッドが同じだから出来る技なんです。
これが
「バーの持ち方が違う」
「顔のつけ方が違う」
「コーディネーションが違う」
「骨盤のプレースメントが違う」
「ロールインしてる」
「へんなクセがある」
…となると、そこから全部やり直さないといけません。
しかし、レベッカたちは、やり直す必要がない。
必要なのは、その基礎力をいかに舞台で活用できるか。
それを証明する動画、もうひとつ。
「基礎力」があれば、ヴァリエーションはその延長にしか過ぎません。
身体の条件とか、スタイルの良さ、をコンクールでは問われると皆さん思っていると思いますが…
正しい教育を受けていなければ、いくら恵まれている資質があっても、上達はしません。
そして初めに「間違えた事」を教わった子たちは、その「間違えた内容」を捨てる作業から始めなくてはいけないので、子供なりに傷つきます。
なぜなら
「よかれ…」
と思って信じてきたことが崩れるわけですから。ですから
「誰でもかれでも、趣味だからと言って、適当にバレエを指導してはいけない」
わけです。
ですから日本のように
「ダンサーを育てる」
まえに
「指導者を育てた」
ロシア、中国、韓国などはバレエ教育の強い国なわけです。
そしてインドネシアも同じ。
Marlupi が育てた指導者たちは全員 Marlupi のメソッドで指導しています。
ベースはワガノワメソッドです。しかし驚くべきことはワガノワメソッドと対照的なRADメソッドも並行していること!これは奇跡に近いです。
たぶんRAD(幼少期においては良いバレエ教育とされています)の良い部分と、ワガノワメソッドの良い部分をしっかり使い分けしてるのだと思います。
とにかく「基礎力」
これがなければ無理です。
「いや、YAGPなどの国際バレエコンクールのレベルで、趣味の人には関係ないでしょ?」
とは決して思わないで下さい。
趣味だろうが、YAGPレベルだろうが、幼児バレエだろうが、大人バレエだろうが
正しいことはひとつです。
「趣味プリエ」
「趣味ポールドブラ」
「趣味アラベスク」
なんて、存在しませんから。
平成から令和にもなる今…
「基礎力」が改めて重要になる気がしております。
左右木健一

