レッスンを以前受けてくれた方から質問がありましたので、ご紹介します。

<Q>
先日はレッスンありがとうございました。

(中略)

私の先生は、アロンジェのときやバーを持つとき
ひじを下に下げてはいけない、と教えています。よく理解できないので教えてもらえますか?

<A>

こちらのブログでは「私が今、現在指導していること」を書いていますので、他のメソッドや他の指導者の指導法を否定しているわけではないので、予めご了承ください。

あくまでも、私が現在指導していることを書いているだけですので。

私のレッスンを受けたことがある、ということは、注意覚えていますか?

ひじは…下にさげますよね。

バーを持つ腕のひじは下向きです。
(しかしプレパラトリー アンバーのひじは横を向きますね)


しかしプレパラトリーからアロンジェに腕を動かす際は、ひじは下向きになります。


あなたの先生は(推測ですが)あなたがこのようにひじを使っていたから



「下を向けるな」

と指示した可能性はあるかもしれません。

上の写真は…1番最悪なポールドブラの使い方です(笑)決して真似しないように!

まず「手首は折らない!」

ん?理解できないですか?
では、この動画を見てくださいね。

手首を折らない、という意味。
わかりますか?



右側の動画の腕の動かし方は、昔のアメリカでよく見られていましたが、私が10代の頃です。

バランシンスタイルがちょっと違う方向に走ったバレエ教師がよく指導するパターン。私もそのように指導されたことはあります。

今、YAGPにエントリーしているアメリカ人の多くが、ロシア人教師に教育されているので、右側の動画みたいな腕の使い方をしたら、たぶん

「スタジオから出て行きなさい!」

と言われると思います(笑)

昔流行ったドリフの「ひげダンス」みたいで、滑稽ですし、この腕の使い方をしていたら、センターでも支障をきたすでしょう。

ポールドブラは手首を折り曲げません。アロンジェのひじの向きは下ですが、なだらかにゆるめるだけで、脇を潰すわけでありません。

ポールドブラ。ターンアウトと同じくらい大事ですから、ポールドブラをレッスンで省略すること、イコール、全部内足で踊ることと同じです。

ターンアウトと違って、ポールドブラは座っていても出来ますから、ぜひ毎日練習してみてくださいね。

左右木健一