スクールは春休みにも関わらず

「個人指導をお願いします!」

と、朝早くからスタジオに来たのは

3歳からうちのスクールに在籍する香乃子。


実はコンクールにエントリーしたことはなく、しかしコツコツ休まずにレッスンを続けてきました。

コンクールにエントリーすることも勧めていました。なぜなら…この身体の持ち主でしたから!


しかし、彼女はあえてコンクールに出場しませんでした。

それが今、功を奏しています!

コンクールにエントリーしたが故の

「燃え尽き症候群」

には、ならなかったのと、人との競争より、自分自身のペースを崩さなかった努力が、いまの彼女が成功している秘訣だと思います。

うちのスクールは

「コンクールにエントリーしたい」
「留学したい」

と、本人が望んだ場合以外は、こちらから一切強制しません。

なぜなら、コンクールや留学は、そんなに甘くはないから。厳しい指導もします。

私程度のバレエ教師の厳しさに耐えられないなら、多分バレエの世界では生きていけないでしょうし、宝塚なんて、まず無理ですよね(現在宝塚にいるうちの元生徒、美花梨乃もそんな事を言ってました 笑)

ですから

「楽しく踊れればいい」

と思う子や親御さんは、むしろコンクールや留学は考えるべきではない、と思います。

「みんなが出てるから」とか
「留学がステータス」とか
「誰かに負けたくない」

みたいな甘い浅はかな考えでは、絶対バレエは長続きしません。

コンクールの結果が良いときは頑張ってレッスンするけど、結果が悪くて、自分の思い通りにならないと休みがちになる…

これが子供の頃に、親御さんが許した場合、どうなるのでしょうか?

社会人になって

「気が向かないから休みます」とか

「楽しくない職場だから辞めます」とか

「馴染めないから職場に足を運べない」

とか言えますか?言えないですよね?

職場は「仲良しクラブ」ではないですから。

振り返ってみると…

うちのスクールで留学成功している、カナダで活躍する奈々、サンフランシスコの黎水那、アムステルダムの蒼士たち…

どんなに辛いことがあっても、絶対にレッスンは休みませんでした。

その背中を真似した子たちが、現在うちに在籍する子供たち。

その代表が香乃子。とにかく具合が悪い時以外は、絶対に休まずに、とにかくスタジオに来る。

これが本当の意味で必要な「バレエの才能」

踊りのレベルや、コンクールの順位は、いっときの結果に過ぎません。

人は、誰が真面目に頑張り、誰がサボっているか、見ていないようで見ています。

うちの生徒たちには、バレエのレベルではなく

「人として」コツコツ真面目に頑張る子供たちでいてほしい。

まさに継続は力なりです!

香乃子も、そしてうちの生徒たちの頑張りは

5月12日 Soki Ballet School & Friends で、花開きます!

今から楽しみです!

左右木健一