ポーランドから一時帰国した牛坂久良々にやっと会えました。
私がサンディエゴにいる間に帰国していたみたいです。朝から元気にクラスを受けてくれました。
学校では炎天下のなか運動させたり、人文字作らせたり、具合の悪い子を無理矢理プールサイドで見学させたり…たくさんの子供達が具合が悪くなっているみたいですが。昭和時代の根性をつけるための訓練でもするつもりなのでしょうか?
学校行事に関しては
「具合が悪いから休みます」
とは言えない雰囲気がある、とは以前から聞いていましたし、私が子供の頃は強制的に参加させられて、実際校庭で倒れた子もいました。今みたいにニュースにならないだけで、実際には具合が悪くなって倒れた子もいました。
たとえばこの映画「赤い靴」
今から70年前の映画です。
この映画のワンシーンで、主役のビッキーが水分を補給しようとすると
「ダメだ。呼吸が苦しくなる」
と、止められるシーンがあります。
いやいや…水分補給しないほうが、苦しくなりますから(笑)
と、今なら「何それ?」となりますが、私が子供の頃ですら
「水なんか飲むな!」
の時代でしたから。飲んだら飲んだで
「怠け者!」
と言われましたし。恐ろしい時代でしたね。
その恐ろしい時代から続く炎天下の「運動会」「人文字」「朝礼」などの学校行事。私も光化学スモッグにやられて、何度も呼吸が苦しくなったものです。とにかく我慢、我慢の昭和世代。根性はつきましたけど…
学校行事が悪い、とは言いません。
しかし、時代が違う。気候が違う。子供たちの住居環境が違う。全てが違うんです。
70年前の「赤い靴」と同じ感覚で、バレエを踊らせるわけにはいかないのと同じで、暑さ対策を考慮する必要があるのではないでしょうか?
ちなみにうちのスタジオ、20年前はエアコンがありませんでした。雪国の仙台でしたし、夏は涼しいと聞いていたので。実際耐えられない暑さでなかったですが、今は違います。今は…暑いです。とは言え、東京よりは涼しいですが。
20年前と比べても暑いのですから、そろそろ
「お決まりの学校行事は具合が悪くても堪えるべき」
「昔はお水も飲まずに、エアコンのない部屋で勉強していたんだ」
という、昔の考え方を、今の現代に当てはめないほうが良いのでは?と、思います。
もちろん、必要以上のエアコンは身体に良くないです!私も来週香港に行きますが、審査中はホッカイロ持参で行くつもりです。日本と違って、エアコン設定温度が18℃だったりするので(笑)
暑さ(寒さ)対策、しっかり自分で考えていかないといけない時代に突入した、と思います。
左右木健一