ちょっと話は長くなりますし、自分の写真ばっかりなので、不愉快でしたら見ないで下さいね(笑)
毎回とは限らないとは思いますが
これは10年後の23歳。
「バレエの求められること ≠ 解剖学的に正しい」
バレエの求められていること(昔ではなく、今。たとえば極端な身体の柔らかさ、細さ、テクニックの強さなどなど)をまともに全部やろう、なんて思っていたら、まずは身体壊します。
解剖学的に「こうでなくてはいけない」を100%守っていたとしたら…たぶんバレエ団には就職出来ないと思います。バレエ団で求められる人材で健康的に踊れている人、そんなに多くないです。みんな、どこかで無理しています。自分が自己管理に気をつけていたとしても、それが年間150回舞台に出て、時差もへったくれもなく、飛行機、電車、バス移動、かたくて寒い舞台、滑る床、この全てに対処できるは何歳まで可能?もし健康だったら、引退なんかしません(笑)
どちらが良い、悪い、は私が語るには知識不足ですし、結論は出せません。
しかし経験上(もしくは周囲を見ていると)知識も経験も、もちろん解剖学的なことや専属トレーナーがついているプロのダンサーだって…怪我するときは、怪我します!当たり前に。
だから何が一番大事か、は?
「身体を壊したり、痛めたりしてしまうことのない、ギリギリのラインで、今のバレエ界に求められているテクニック、柔軟性、体型は、どうしたら得られるか?」
ではないか?と思います。
たとえば…体型のお話。
13歳の私です。ガリガリ(笑)
しかし、このときの食生活。人生のなかで一番食べていました。でも太れない、筋肉つかない。
周囲の大人たちからは
「そんなにガリガリじゃ、だめよ」
と言われる毎日。しかし
「食べてるんですが…」としか言えない。
「デブね!」(本当に言われた言葉です)
そこから、私のダイエットがはじまりました。
かなり心身追い詰められて…
今まで食べても食べてもガリガリだったから、一生懸命食べていた結果が、今度はブタ呼ばわり。
踊ることを辞めました。35歳。
教えるだけの日々、そしてストレスでみるみる太りました。人生のなかで一番辛かった時です。
そして、踊ることことになり、痩せました。
42歳。現役時代より、はるかに絶好調でした。
しかしその2年後、キャパ越えしてしまい、舞台上で怪我しました。
ありとあらゆるエクササイズ、治療、食生活、睡眠も気をつけていたのに…
その怪我の原因はどこだったのか…考えました。
そう…ありとあらゆることはやっていたかも知れないけど、バランスが狂っていたんです。
昨日載せた動画のものです。
痩せてはいません。ガンガン踊れてもいません。
しかし…一切無理はしてないです。
身体は古傷の影響はまだありますが、別に痛くないです。
来月舞台に立たせていただきますが、衣裳が入るか心配ですが(笑)
しかし、私が達した結論は
「怪我したら周りに迷惑をかける。それだったら、体型維持のためダイエットしたが故の怪我をしないこと、必要以上に身体を動かすのは一切やめよう」
となりました。
何が大事か…
きちんとこの世に「存在」していることが大事なんです。健康的に。
しかしその存在が
「太い」
「痩せすぎ」
「脚、汚い」
「ひらいてない」
「顔、ブサイク」
(あ、全部私が言われた言葉ですからね〜)
と、否定された、としても…
立ち直れない言葉でグザグサ刺されても、心身健康だったら…戦えます。その陰険なイジメともとれる言葉を跳ね返せます。
プレゼント、受け取らない場合、どうなりますか?持ち帰りますよね。
悪意ある言葉、受け取らなければ、発した相手に帰ってきます。これ、法則。
だったら…いいんです。健康でいましょう。
今日は七夕ですね。
私の願いは
「いま、必要な知識が、自分で納得出来て、それを後世に伝えられますように…健康的に!」
です!
以上。長々お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
左右木健一