ちょっと話は長くなりますし、自分の写真ばっかりなので、不愉快でしたら見ないで下さいね(笑)



昨日もある方と話をしていたのですが…

毎回とは限らないとは思いますが

「バレエの求められること ≠ 解剖学的に正しい」

バレエの求められていること(昔ではなく、今。たとえば極端な身体の柔らかさ、細さ、テクニックの強さなどなど)をまともに全部やろう、なんて思っていたら、まずは身体壊します。

解剖学的に「こうでなくてはいけない」を100%守っていたとしたら…たぶんバレエ団には就職出来ないと思います。バレエ団で求められる人材で健康的に踊れている人、そんなに多くないです。みんな、どこかで無理しています。自分が自己管理に気をつけていたとしても、それが年間150回舞台に出て、時差もへったくれもなく、飛行機、電車、バス移動、かたくて寒い舞台、滑る床、この全てに対処できるは何歳まで可能?もし健康だったら、引退なんかしません(笑)

どちらが良い、悪い、は私が語るには知識不足ですし、結論は出せません。

しかし経験上(もしくは周囲を見ていると)知識も経験も、もちろん解剖学的なことや専属トレーナーがついているプロのダンサーだって…怪我するときは、怪我します!当たり前に。

だから何が一番大事か、は?

「身体を壊したり、痛めたりしてしまうことのない、ギリギリのラインで、今のバレエ界に求められているテクニック、柔軟性、体型は、どうしたら得られるか?」

ではないか?と思います。

たとえば…体型のお話。

13歳の私です。ガリガリ(笑)


しかし、このときの食生活。人生のなかで一番食べていました。でも太れない、筋肉つかない。

周囲の大人たちからは

「そんなにガリガリじゃ、だめよ」

と言われる毎日。しかし

「食べてるんですが…」としか言えない。


これは10年後の23歳。


ザルツブルク時代。
少しは筋肉もつきましたが、それでも「まだマッチョじゃない!食べろ!筋トレしろ」と言われました。

そしてマッチョで帰国したら、今度は

「デブね!」(本当に言われた言葉です)

そこから、私のダイエットがはじまりました。
かなり心身追い詰められて…

今まで食べても食べてもガリガリだったから、一生懸命食べていた結果が、今度はブタ呼ばわり。

踊ることを辞めました。35歳。


教えるだけの日々、そしてストレスでみるみる太りました。人生のなかで一番辛かった時です。

そして、踊ることことになり、痩せました。

42歳。現役時代より、はるかに絶好調でした。


しかしその2年後、キャパ越えしてしまい、舞台上で怪我しました。

ありとあらゆるエクササイズ、治療、食生活、睡眠も気をつけていたのに…

その怪我の原因はどこだったのか…考えました。

そう…ありとあらゆることはやっていたかも知れないけど、バランスが狂っていたんです。

そこを改善して、現在49歳。
昨日載せた動画のものです。


痩せてはいません。ガンガン踊れてもいません。
しかし…一切無理はしてないです。

身体は古傷の影響はまだありますが、別に痛くないです。

来月舞台に立たせていただきますが、衣裳が入るか心配ですが(笑)

しかし、私が達した結論は

「怪我したら周りに迷惑をかける。それだったら、体型維持のためダイエットしたが故の怪我をしないこと、必要以上に身体を動かすのは一切やめよう」

となりました。

何が大事か…

きちんとこの世に「存在」していることが大事なんです。健康的に。

しかしその存在が

「太い」
「痩せすぎ」
「脚、汚い」
「ひらいてない」
「顔、ブサイク」

(あ、全部私が言われた言葉ですからね〜)

と、否定された、としても…

立ち直れない言葉でグザグサ刺されても、心身健康だったら…戦えます。その陰険なイジメともとれる言葉を跳ね返せます。

プレゼント、受け取らない場合、どうなりますか?持ち帰りますよね。

悪意ある言葉、受け取らなければ、発した相手に帰ってきます。これ、法則。

だったら…いいんです。健康でいましょう。

今日は七夕ですね。

私の願いは

「いま、必要な知識が、自分で納得出来て、それを後世に伝えられますように…健康的に!」

です!

以上。長々お付き合いくださいまして、ありがとうございました。

左右木健一