そしてグランデフィレのリハーサルには間に合いました。
シティセンター前で末次くんも一緒にリンカーンセンター戻りたい、との事で一緒に帰りました。
客席に着いたら、隣が松浦先生、うしろが美花先生、大出先生!大好きな先生たちが一緒で嬉しかった!
劇場に戻って、さて場合たり、と思ったら
出ました、スタッフからの突然の通達。
「教師、場合たりの袖付き禁止」
この期に及んで教師がいちいち袖に付くな、って事ですよね。確かにそう思います。
ニューヨークファイナル…そこまで自立しないとやっていけない場所なのは、周知の事実。
「1人で大丈夫だね?よし、行ってらっしゃい!」
と彼を残して、私は外に出て劇場に向かいました。
客席に着いたら、隣が松浦先生、うしろが美花先生、大出先生!大好きな先生たちが一緒で嬉しかった!
とにかく派手な超絶技巧もなし、身体能力をひけらかすこともなし…練習していくうちに、どんどん色々なものが削ぎ落とされた結果は出せました。
お客様を沸かせるカリスマよりも、ありのままで無理をせず、未完成のまま、舞台に出させる…
これは私も勇気がいる決断でした。なぜならしごいて、喝を入れて、特訓して、仕立て上げることはいくらでも出来るので。
何が一番大事か、を12年も参加してるのに、自分のポリシーを頑なに貫くのは馬鹿げてる…と思い、色々変えて、色々捨てた甲斐がありました。指導方針を変えた結果を蒼士の踊りを見て、改めて確信出来ましたし、嬉しかったです。
偶然、みんな王子(笑)
蒼士は憧れのアントニオ君と写真が撮れた、と大喜び!
アントニオ君…14歳にして、すでに他の男の子たちとは明らかに違う領域に到達していました。
毎年毎年YAGPに参加していて、とにかくファンの数が半端なく、空中ではダブルトゥールとかではなく、トリプルトゥールの連続、確固たる基礎力、バランスのとれた美しい容姿、どんな超絶技巧を見せても決してアクロバティックに見えない芸術的センス、音楽性、役の解釈、カリスマ…
全てが備わっていました!
興奮冷めやらぬうちに終了!
芳賀先生、小池先生、松浦先生。
小池先生には私と蒼士がデフィレで移動中に荷物を見てていただいたり、ハンガーを貸して下さったり、物凄く助けて下さいました。ありがとうございます!
ただいま現地時間朝6時。蒼士はホテルに着いた瞬間、気を失うかのようにベッドの中へ。
「明日、自由の女神、見にいきたい?」
「…別に…」沢尻エリカ?(笑)
「M&Mとか行く?」
「う〜〜〜〜ん…」
で、爆睡(笑)
蒼士、頑張ったね!愛おしい生徒です。来月オランダ行ってしまうのが寂しいけど、いつまでも教師が生徒を縛り付けてはいけない、というのがうちのスクールの方針。本人の覚悟が出来ているなら、留学大賛成です。
羽ばたかせて、ちょっと羽を休める場所がうちのスクールなら、それで良い。
たくさんの思い出を蒼士と作れたから、幸せです!ありがとう!
左右木健一