指導を始めて21年目になりました。

海外の先生のワークショップ、通訳もたくさんしてきました。

そのなかで一番の問題。

海外の先生は、日本の先生のようにあまり踊ってみせません。言葉で説明して終わる先生もいたりします。ですからそこで色々な誤解を招き、先生方がだんだんイライラしてくる現場にも立ち会っておりました(笑)

まず、海外の先生方は「アンナバン」と言っても、ピンときてくれません。日本でしたら、どんな小さな子も「アンナバン」と言えば、その腕の形が出来る。

メソッドでそれぞれ違ったりしますが、私が通訳していて、一番多かったのが

「第1ポジション」

と、先生方が仰る。しかし子供たちは足を一番に開く。そうなると先生たちが呆れて

「違う違う!腕よ、腕!」

しかし、それが腕と言われても日本の子供たちはピンと来ません。そうなると

「え?いままで何を習ってきたの?」

というキツイ言葉が…

あとは

「じゃあ、第6ポールドブラ、ね」

となる。もちろん子供たちは

「???」

となる。そうなると

「あなたたちはコンクールでさんざんヴァリエーション踊ってるのに、なぜ第6ポールドブラも知らないの?」

と…

流暢に丸暗記した英語のセリフを喋れるのに、簡単なスペルすらも書けないのと同じ…

ずっと、ずっと、この繰り返し…なぜなら日本のお教室ではメソッドがバラバラなので、番号も呼び方もまちまち。ですから一番重要な部分が決定的に削除されています。

これは本当にマズイんです。海外の先生方に

「ヴァリエーションは踊れるのに、基本が…」

とか、よく言われませんか?原因はそれです。

第6ポールドブラ、たまたまYouTubeに掲載されていたので、リンクを貼ろうか、と思いましたが、よくよく見たら、昔の映像だったりするので情報がアップデートされていない。ですからリンク貼るの、やめました。

動画で下調べするのは良いのですが、ワガノワメソッドの指導者ワークショップを桜井幸子先生をお招きして、仙台で開催した内容とYouTube、若干違うので、皆さんに

「これが第6ポールドブラですよ」

とは断言できないですし、同じワガノワメソッドでも微妙に違う。

これはマズイ…勉強しないと、と思っていたら、桜井幸子先生から

「韓国に教えに来て!」

とお声がけ頂きました。いえいえ、教えに、ではなく学びたい(笑)

こんな先輩、後輩の

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共に「くるみ割り人形」2週間24回公演を乗り越えた仲間が…

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いまではワガノワメソッドを知り尽くす優秀な指導者へと!

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仙和芸術学校から優秀な生徒たちが続々国際バレエコンクールで評価され…

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そのベースを作り上げてきた桜井先生。

現在はハヌルバレエスタジオの主宰者として、韓国をはじめ、日本からも桜井先生の指導を仰ぎたいと訪れております。

そのハヌルバレエスタジオに伺うために、明日夕方の便で韓国に行きます。

その前に、日本音楽高等学校授業、梨木バレエスタジオさんのワークショップ(梨木先生、よろしくお願いします!翌日高校の実技試験が終わり次第、羽田に向かいます。

今日も全力で頑張ります!

左右木健一