正しい指導法の話を書いていたら、私の恥ずかしい間違いを思い出していました。
その間違いを指摘してくださったのが…
薄井憲二先生でした。
私がある場所で、ある教則本に書かれていたとおりに
「トゥール ザンレールは…」
と、言ってしまった瞬間、薄井先生が
「君、いまなんて言った?」
「トゥール ザンレール…です」
「ザンレールというバレエ用語はないです。トゥール アンレールです!」
とビシッと間違いを正して下さいました。
その後、無知な私をヴァルナ国際バレエコンクール審査員に推薦して下さったのは、薄井先生。こんな勉強不足な私を…です。
いまでも先生には感謝の気持ちで一杯です。
日本には、そのような「え?」という間違いが蔓延しています。趣味のバレエ、オープンクラス、現役ダンサーが指導経験ないまま指導者になってしまう(私もそうでした…)メソッドのミックス、コンクール乱立…
この状況、コンクールシーズンのいま、問題が浮き彫りになります。
そんななか、私が出来ることは何か…
ホテルで朝食を食べながら、深く考えています。
左右木健一