帰国日です!

早朝にポーターさんがスーツケースを取りに来てくれたので、最後の朝ご飯を食べにPanera Breadに行こうとしたら…

慈くんがロビーにいました!
改めて…第1位、本当におめでとう!

小谷先生から依頼を受けて、微力ながら彼のジュニア部門で踊るべき作品を彼がプリコンペティティブ部門の時から、未来を見越して振付して、指導し続けて、国内のコンクールでも踊り続けて…

ここまで書いただけでも、涙が出てきそうです。それくらい、小谷先生との積み上げてきた時間は深いものがあり…

アキレスを痛めていたのも事前に知っていましたし、ニューヨーク行きをギリギリまで迷っていたことも知っていました。だからこそ、ここは私が彼に今以上のプレッシャーをかけてはいけないし…

私も100%のリハーサルが彼と出来ないもどかしさもあり、痛みを代わってあげられたら、とまで思いました。そんななか、彼はありとあらゆる辛さを乗りこえて、今回の完璧とまで言える踊り…

本当に、本当に、おめでとう!

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そしてPanera Breadに行き、最後のフレンチトーストベーグルを食べ…

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途中で大出先生と田中玲奈ちゃんと合流!

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私が審査員のコンクールにもエントリーしていましたので、彼女の踊りは良く知っていましたが、今回のニューヨークでも、本当に伸びやかで自然な玲奈ちゃんを見れて嬉しかったです!

話していても、玲奈ちゃんは本当に自然体!大出先生のご指導の賜物です!

そしてバスで空港へ…

チームジャパン男子。全員がスカラーシップを手に入れて、本当に良かったです!

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響くんもローザンヌに続き、3箇所ものスカラーシップを獲得!私のコンテはなんと1位だったらしく、本当に兄弟して快挙です!

それもこれも、小谷先生の指導力あってのこと。
先生、本当におめでとうございます!

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響くんと黎水那。
本当に無事に終わり、みんなでホッと一息つきました!

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ニューヨークの出来次第では、スカラーシップが却下されないだろうか、と本当に本当に不安だった今回のニューヨークファイナル。

無事にニューヨークの表彰式でも頂いて…

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表彰式後も一枚!準君、写真ありがとう!

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去年の日本予選から5ヶ月…

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5ヶ月の間に国内コンクールを5回ほどエントリーして、毎日のように練習して…それでもニューヨークで「ここまで出来て良かった!」という領域には全然達していません。むしろ反省すべき点が山ほどあります。

彼自身頑張った、と思います。しかし頑張っているのは黎水那だけではなく、世界中の子供達が頑張っているのだなあ、と改めて感じました。

そして、いよいよYAGP韓国予選が今年から始まります。日本と違い、韓国はダンサーを育てる前に教師を育て(これは中国と同じ)そしてバレエを習うにあたり、マイナス要素が少ない子を厳選したうえで、さらに磨きをかけて、英才教育した子しか国際コンクールにはエントリーさせません。これは私が4年前にヴァルナで審査員を務めた時点からそうでしたから、今はもっとそれが顕著なはずです。

YAGP日本予選は確かにレベルは高いし、厳しいです。しかし毎回ニューヨークに行くたびに

「日本予選のレベルでビックリしていたのは何だったのか?」

と反省します。世界レベルがあまりにも凄すぎて、ポアントで16回ピルエットを回る子(フェッテ16回とかではないです、ただのピルエットです!)とか、大人顔負けのコンテンポラリーを踊る少年少女たち、ライブ映像ですでに皆さんご存知の12歳のアントニオ君、などなど…

日本はコンクールが乱立しているとか、早期教育しすぎる、早くからポアントはかせすぎ、とかさんざん言ってた海外が、いま日本と同じことをしていて、日本以上に練習しています。

身長175cmくらいの女の子とか、2m近い男の子とか…身体条件が凄すぎて。そんな子たちがいるなか、ガラでおどったミケーラ(ファーストポジションで一躍有名になった彼女)は、それこそ背も低く、身体条件が恵まれているとは言えない。しかし彼女が踊ると大喝采!

コンクールでモデル体型のバービー人形さんたちをたくさん見てきたお客様も、数日経つとそれにも見慣れてしまったのでしょう。パッションのない身体条件の良い子よりも、ミケーラみたいなハートのある子が最終的には誰よりも喝采を浴びる…アメリカン・ドリームさながらの、本当に感動的なYAGPガラでした。

日本人だから、とか、体型が、とか…
そんなものにとらわれるのではなく、私達にしか出来ないことを極めていくしかない。

これが私が2週間アメリカで学んだことです。

もうひとつ、アメリカで学んだこと。

昨日、最後のShake Shackだったので、たくさんオーダーしたら、レジのいかつい黒人のお兄ちゃんと私の会話…

お兄ちゃん
「Hey Men!!!そんなに食べちまうのかい?カロリー多くてぶくぶく太っちまうぜ!でもうちのバーガー最高だろ?で、名前は?」

自分
「Kenだよ。うん!君の言ったとおり、こんだけ食べたら太るよね。だけど昼はろくに食べてないし、今晩はお祝いしたいくらい最高の夜だからガツガツ食べたい気分なんだ!」

お兄ちゃん
「オッケーKen!こんだけ食えば、君の今晩は最高の夜になるぜ!Enjoy!」

と…

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こんな会話、日本でしますか?できますか?
後ろに並ぶ人々を待たせて(笑)

ニューヨークファイナルにエントリーするなら、これくらいの会話と、これくらいのシチュエーションを楽しめないといけない、というのはわかっていましたが、今年あらためて再確認しました。

黎水那も肌で感じたはずです。

バレエはお客様を心からハッピーにする力があり、そのハッピーにできるだけのテクニックとハートが必要。YAGPはそれを教えてくれました。

本当に感謝です!

帰国したら早速5月3日にチャコット勝どきスタジオでの特別講座指導です。

ニューヨーク話、たくさんあるので、ぜひ皆さんいらしてくださいね!

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左右木健一