SIP 5日目。

今日が実質クラスを指導するのが最後でした。

Junior Aのマスタークラス。各国から集まった子供たち。五日間でずいぶんと仲良くなったみたいです!

クラスはもっぱら基礎的な指導でした。踵をずらしたり、4番をオーバークロスして腕の位置もずらしてピルエットを回らない、とか、踵を浮かせて踊らない、などなど…当たり前の事なのですが、YouTubeなどでよくアップされている動画を下手に真似しないようにするためにも、教師たちは子供たちを見張る役目が必要…南アフリカから生徒を連れてきた先生も

「まったくその通り!正しいことを時間をかけて教えなくては…」

と共感してもらえました。

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レッスン後、フラッと入った飲茶店が絶品でした!またもや沢山食べ過ぎました(笑)

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そして夜のアダルトクラス。ピアニストは香港バレエ団の専属ピアニスト、ニコラスさん。まさにバレエピアニストはこうあるべき、の見本のような方!私が何も指示しなくてもサラッと弾けてしまう。テレパシーがあるの?というくらい、バッチリと弾いてくれます!

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そんな彼のピアノに支えられて、楽しくクラスを指導出来ました。

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1人、どうもポイントを履き始めたばかりの方で周りの生徒さんと自分を比べて、あからさまにムスッとしていた人がいたのですが(日本人と違ってわかりやすい!)あまりに態度が悪かったのでビシッと言いました。

「何年バレエやっていますか?3歳からですか?週何回レッスンし続けましたか?ポアントを履き始めて何十年経ちましたか?まず、人と比べないで自分の出来る範囲でやったらいかがですか?」

と。私は基本的に理由もなくキツイことは言いませんが、ここだけは絶対譲れなかったのでビシッと伝えました。

だいたい「この先生のクラスを受けたらプロみたいに踊れる」とか「この方法ならポアント立てる」なんていうことがあったら世界中全員プリマバレリーナです。ですからそんなのはないです。冷静に考えればわかることも、欲しいものを何でも手っ取り早く手に入れたい、という人には理解できないみたいです。

とにかく「これで良い」なんて、一切ないですし、教師だって勉強中の身。みんな発展途上の段階ですよ、と最後に締めくくりました。

AGP5周年、ということで、私もパンフレットに載せていただきました。

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今回はじめて大人の方も指導して、勉強になりました。日本のような「大人バレエ」も香港に徐々に浸透してきましたが、バレエを正しく、無理なく、楽しめるような環境をつくるためには、教師が常にガイドする必要がある…そう感じました。

「できない」「無理」

は禁句で、とにかく

「やってみよう」

で良いと思います。これは子供たちも同じだと思います。

いよいよ明日がショーケースでSIPが終わります!

左右木健一