今日は朝からジュリアンの個人指導でした。彼は今月末からキーロフアカデミーに留学するので、それまでに基礎をもう一度再確認しております。
一生懸命練習したあとは…
とにかく食べます(笑)
マレーシアではメイドが荷物を持ち、掃除をして等、とにかく子供が甘やかされています。それをセレーナ先生は許しません。
メイドも人間です。
「お金を払っているから働け!」ではない、と。
ある生徒がセレーナ先生に
「掃除をしたら、足が疲れる」とブツブツ文句を言ったそうです。そこでセレーナ先生が生徒に
「そう?じゃあ、あなたのメイドも足が疲れているはずよね」と。もちろん生徒は黙ったそうです。人の気持ちを汲み取れない人間こそ、恥ずかしいのだ、という教育をしているのです。
親の姿を見て、子供は親の真似をします。メイドをアゴでこき使うような親の姿を子供が見ていたら、もちろんその子も
「お金さえ払えば奴隷みたいにメイドを扱えるのだ」
と思ってしまいます。こうなると、私達バレエ教師では子供たちを助けることが不可能になります。結局は親の価値観ですから。
日本よりも複雑なマレーシアの習い事事情。
そんななか、セレーナ先生は私を日本からわざわざ呼んでワークショップを開催している…
その責任感は年々大きくなっています。
マレーシアのチュチュはお世辞にも良いとは言えない。しかし、どうにか良質のチュチュを製作しよう、と勉強する人がいないのだそうです。
みんな、それぞれ
「別に変じゃないよね」
で、終わっている…ティアラだって、顔の3倍もあるものを付けているし、チュチュもお尻が丸見えだったり…それでも何の疑問も抱かない。
しかしセレーナ先生は「おかしい!」と。
そんな闘うセレーナ先生を少しでもサポートして助けられれば…そう思っています!
左右木健一