最近、自分のなかで集めているのが、ニットです。
本当にハンドメイドなんだなあ、という感じのつくりなので、何回も履いているとほつれてくるのですが、色が綺麗なのと、気分があがるので、ついついコレクションしてしまいます。
新しいニットを購入したからには、キチンと踊らないと…
生徒たちが来ない午前中に、ひたすら練習しました。本番まであと三ヶ月…とにかくやるしかない、と自分に喝を入れています。
ニューヨークでは嬉しい知らせが!
私のコンテンポラリー作品を踊ってくれている増田響くんが、見事ファイナリストに選ばれたみたいです!
初ニューヨークにして、ファイナリスト。これは本当に素晴らしいことです。
この数日間、夜中から明け方にかけてずっと動画を見ていましたが、本当に勉強になりました。寝不足ですが(笑)
日本予選のレベルに圧倒され、ニューヨーク本選ではもっと圧倒され…
「上には上がいる」
という厳しい現実に直面したとき、そこから自分を見つめて、自分には何が出来るか、何が足りないか、何をすでに持っているか…それに気づいたダンサーたちが、きっとプロとして活動できるような気がします。すなわち、ニューヨークまで来れた子たちは「趣味の域」では済まされない世界に足を踏み入れている…それが良いか悪いか、はわかりません。コンクール否定派の方もいますし。しかし、実際問題、コンクールの厳しい現実をくぐり抜けた子たちは、やはり精神的に強いです。
日本には日本独特の「お稽古事文化」があるおかげで
「あなたはバレエに向かないから辞めなさい」
とは言われません。ある意味とても優しい国だと思います。今後もそのスタンスで良い、とは思いますが、プロを目指す、となった場合、徹底教育が行き届く韓国や中国の優秀な生徒たちと差が開けているも現実です。この問題は、どうにかしないといけない、と思います。
実際、私の所属していたユニバーサルバレエ団の付属学校の生徒たちは、ローザンヌ、YAGPでは常に優秀で、世界中で活躍しています。中高一貫の芸術学校で、バレエ科があるおかげで中学生からバレエに専念できますし…日本にそのような基盤が整えばいいのですが、残念なことにありません。ですから個々のスタジオで頑張るしかない。そう思います。
ファイナルも、グランデフィレも動画配信はないので、あとは日本から成功を祈るばかりです。
左右木健一