先月リンクを貼れなかったので、本日ご紹介致します。

マレーシアマガジンのインタビュー記事です!

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マレーシアで指導した後、帰国後すぐにコンクール付き添い、審査員だったので、色々と考えさせられることが多かったです。

今でこそ日本では男の子がバレエを習うことは別に珍しくも何ともないかも知れませんが、マレーシアでは数あるバレエスクールでも真剣にバレエを習い、なおかつコンクールや留学を経験しているのはジェレミーとジュリアンくらいです。

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ですから私が彼らにいつもアドバイスするのが

「君たちがマレーシアのバレエを変える義務があるんだよ」

と。少なくとも彼らはいずれ良き指導者となるはず。そうなればマレーシアのバレエ界は変わると思います。

日本でいうと、私のような昭和40年世代から海外に10代で飛び出すケースが増えていき、その後の発展は目覚ましいものがあります。30年前でしたら海外から先生をお招きしようにも、その手段すらもわからず…の状況でしたが、今では海外の先生方が日本でワークショップを開催したい、と自ら日本の先生方に頭を下げる時代。むしろ日本の先生方のほうが勉強していらっしゃるので、わざわざ海外の先生をお呼びしなくても、というスタジオもあるのではないでしょうか。

留学も珍しくない時代。オーディション周りも珍しくない時代…なにしろヨーロッパの街で地図を広げて劇場を探さなくても、Google Mapさえあればすぐに行けますし、それだけでも便利この上ない。

何かが失われていく、というか…そんな危機感を感じていた時に、私がマレーシアに行き、色々失われていった何かを取り戻した感があります。

便利になればなるほど、逆に日々、ささいな事にも感動出来るような人間になりたい、と思います。

左右木健一