今回、私が振り付けたコンテンポラリー作品を踊ってくれた京都の増田響くんが第2位、私の生徒の田中黎水那がtop12入賞という嬉しい結果に!
レベルの差に気付いた生徒たちは、頑張ろう、と決意を新たにしました。
残念なことですが、東北では男の子のバレエを習う数は関西と違い、極端に少ないです。男の子に限らず、女の子も関西の子と比べるとガッツが足りない感じがします。
東北のバレエが盛んでない理由は、まずプロのバレエ団の公演数が極端に少ない。1年に1カンパニーがツアーに来ればまだいいほう…ですから私たちのように仙台に住んで、仙台にずっといるようでは、時代遅れになってしまいます。全国のコンクールに生徒たちを出場させるのは、それが一番の理由です。
私自身は横浜出身なので、それこそ幼少期の頃は毎月のように舞台を見に東京まで出向いていましたし、神奈川県民ホール、という立派な劇場にもしょっちゅうバレエ団公演を見に行ってましたので、仙台に移り住んだときには
「なんて舞台数が少ないのだろう」
「客席数2000を超える劇場がなぜ存在しない?」
と驚愕しました。もちろん、住むには良い街ですし、自然も豊かで、遊び呆けるような誘惑もないし、子供達がのびのび育つ良い環境だと思います。ですから普通の学生生活を送る分には幸せかも知れませんが、バレエダンサーになりたい、と望むなら、この地でヌクヌクしていてもダメだと思います。少なくとも私の生徒たちは
「趣味程度で甘くやっていたって結果は出せない」
という私の言葉を改めて実感してくれた、と思います。
生徒たちの本気度は、YAGP後に急上昇したはず。
伊丹空港のスタバで生徒たちを労い…
左右木健一