まずはこちらの動画をご覧ください。







アメリカンバレエシアターのミスティ・コープランド。



「13歳からバレエをはじめるのは遅い。バレエ向きの身体ではない」と言われてもABTのソリストにまで登りつめた、いわゆるアメリカンドリームなバレリーナです。



「バレエ向きの身体ではない」



国立のバレエ学校の先生たちの尺度はそこしかない場合がほとんど。



黒人だからダメ、アジア人だからダメ、身長180cmでないからダメ…などはバレエ団の就職でもそう。



しかし、黒人だから、アジア人だから、身体がバレエ向きでないから、と超越出来る場所はきっとある、と思うんです。



私自身、身長が173cmしかありませんでした。国立バレエ学校にも入りませんでしたし、国内のコンクールは予選落ち、身体の条件も悪いし、イケメンでもない(笑)



そんな私がどうしてプロになれたか…運が良かった、と言ってしまえばそれだけですが、しいていえば



「バレエが好きだった」



それだけが取り柄だった、と思います。



そして、あまり自分自身を分析することなく、怖いもの知らずで何でもチャレンジしたことが、逆に良かったのかも知れません。



本来だったら自分の身体の条件の悪さをわかりきっていたら出場なんかしないであろうヴァルナ国際バレエコンクールも、何も考えず、恐れず出場したら、いつのまにか表彰式に出ていた、など…



今日から来週にかけて、コンクールの審査を連日行うのですが、出場する皆さんには、本当にのびのびと踊ってほしい、と願っております。



日本人だから、とか、身体の条件が悪い、とか背が低い、とか高すぎる、とか、バレエをはじめた年齢が遅い、とか…そんなものはどうでもいい。とにかくバレエを愛しているのなら、愛し続ければいいだけです。ミスティ・コープランドのように…



左右木健一