2日間にわたり、ミーシャ・チュパコフ先生のワークショップを実施致しました。
ミーシャ先生はロシア生まれですから、誰でもバレエを習える日本とは違い、選ばれた子供だけが入学出来るボリショイバレエ学校で徹底的な教育を受けてきていますので、バレエに関しては一切妥協しません。ただ、趣味の習い事レベルの日本の子供バレエの事情は痛いほどわかってくれているので、子供たちに無理な要求はしません。しかし、そこに甘んじてはいけない、と思いました。
留学を希望する生徒、コンクールに出場する生徒、たくさんの習い事のひとつがバレエである生徒、うちには様々な生徒がいますが、それぞれのバレエへの志は違うにしても、やはりバレエのルールの厳しさをどの生徒にも伝える必要がある、と今回、ミーシャ先生から学びました。
ミーシャ先生のクラスはワガノワ・メソッドベースなのでとにかく厳格です。自由に動いていいよ、なんて事は一切ありません。趣味の領域であっても妥協しません。しかし、だからこそ正しい身体の使い方やポジションやアームズのルールを一旦覚えたら、その基本的な強さをベースに自由な表現が出来る…当たり前の法則ですが、これが日本のお習い事のバレエの場合、順序が逆になっているような気がします。
いくら英語を習っていても、喋れなければ意味がない…日本ほど英語塾が盛んな割りには日本人ほど英語を喋ることの出来ない民族は少ない、といわれていますし、それを打破する意味も今回ありました。
毎年恒例のミーシャ先生のワークショップですが、今回も見ていて感じたのは、やはり受け身ではダメだということ。自ら獲得していくんだ、という強い意志が必要だと改めて思いました。
ミーシャ先生のクラスはワガノワ・メソッドベースなのでとにかく厳格です。自由に動いていいよ、なんて事は一切ありません。趣味の領域であっても妥協しません。しかし、だからこそ正しい身体の使い方やポジションやアームズのルールを一旦覚えたら、その基本的な強さをベースに自由な表現が出来る…当たり前の法則ですが、これが日本のお習い事のバレエの場合、順序が逆になっているような気がします。
幼少期に周囲の大人からワガママ勝手を許された子供が、大人になって我慢が出来ないのと同じで、バレエも始めが狂えば最後まで歯車が狂ったままとなる…とても危険なことです。ですから軌道修正が必要です。そこには痛みが伴います。
そんな痛みを我慢しながら暮らすより、はじめからルールを守るのは当たり前、ということを幼少期から身につける習慣があれば、将来苦しむことが少ないのでは?と思いました。
ミーシャ先生は明日からアブダビ経由でスペインへ、そしてウルグアイ、アメリカ、と指導に出向くそうです!パワフルです!私も見習おうと思いました!
左右木健一